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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2007

最終戦を待たずして、シード落ちが決定した選手は・・・

このカシオワールドオープンは、シード権争いの選手たちにとって事実上の最終戦。昨年までシード権を持ちながら、今大会の予選落ちでシード落ちが決定した選手は、この日ホールインワンを達成しながら幸運を生かせなかった溝口英二のほかに、野仲茂や飯合肇、友利勝良や秋葉真一らがいる。

2001年に初シード入りを果たしてから7年間、シード権を守ってきた野仲(=写真上)は現在賞金ランク92位。昨年は、一度もトップ10入りできなかったものの安定して成績を残し、どうにかランク71位に滑り込んだ。
「ここ2、3年はそんな調子で、良くもなく悪くもなくやってきたけれど・・・」。

今季も、一度もベスト10がなかった上に予選落ちも目立ち、「さすがに今年はダメでしたね」と、85位タイの予選落ちに肩を落としつつ、「落ち込んでいる暇はない。とにかく来週頑張るだけ」と次週28日(水)から始まるファイナルQTへと気持ちを切り替えた。

秋葉(=同中)は、40歳を迎えた2005年に念願の初シード入りを果たした。それまでは、予選会の常連で「ようやく、QTを卒業したと思ったのに・・・」。
シード2年目の今年は、特にパットの不振に陥って「考えすぎてしまった」。
現在ランク123位は、ボーダーラインの上位70人に遠く及ばず、最終戦の今大会も85位タイで予選落ち。
シード落ちが決定し「またいちから・・・小学一年からやり直しです」と、同じく一足先にファイナルQT会場へ向かった。

プロ24年目、53歳の友利(=同下)はランク138位でシード落ちに、自身初のQT挑戦を決めた。欧州や米シニアツアーなど、いわゆる“予選会”と名のつくものは、海外ですでに何度も経験済みだが日本ツアーは友利のデビュー当時、月例会やグローイング競技からツアーの出場権を勝ち取る方法だったため、国内では未経験だった。

昨年の欧州シニアツアーでは「スカンジナビアンマスターズ」で優勝をあげ、複数年の出場権があるとはいうものの、「いちど、日本ツアーの予選会を経験しておくのも良いと思いまして・・・」。
国内外を問わず世界各国で挑戦を続けてきたベテランが、この年末は日本ツアーの出場権確保にかける。

またプロ29年目、やはり53歳の飯合もランク108位のシード落ちに、茨城県のセントラルゴルフクラブで行われるファイナルQTへの挑戦を表明しており、ベテラン勢が厳しい冬を迎えている。



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