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UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ 2007

今年のUBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズのひそかな“名所”とは・・・!?

ときおり小雨がぱらつくあいにくの天気の中、わざわざ会場に足を運んでくださった茨城県水戸市在住の髙橋翠(みどり)さん(70歳)と、菊地三枝子さん(63歳)は、ゴルフを通じた30年来のお付き合い。

プライベートコンペなどご自身のプレーはもちろん、トーナメント観戦も共通の趣味だ。近郊で行われる大会には、誘い合わせて必ず一緒に駆けつける。だから、ゴルフ観戦はもうすっかり慣れたもの。

そんなお2人でさえ、思わず感嘆の声を上げずにいられなかったのが、ゲートをくぐってすぐのトイレに足を踏み入れた瞬間だった。

菊地さんが、短い悲鳴を上げた。
「ここはほんとうに、トイレなの!?」。

けして大げさに言っておられるのではなかった。
イベント会場の仮設トイレはどことなく臭い、汚いというのがこれまでのイメージだった。
そんな偏見すらあっさりと吹き飛んでしまいそうな光景が、そこには広がっていた。

白いシートに覆われたスペースは屋根つきで、雨に濡れる心配もない。
隅っこには扇風機が回り、片隅の手洗い場の横には広々とした台付きのドレッサーまで置いてある。

傘や水筒、タオルとこまごました荷物ですっかり膨れ上がってしまったバッグも、これまではどこにも置き場所がなく、狭いスペースに無理に持ち込むしかなかったが「ここに置いていきましょうよ!」と、交代でいざトイレへ。

ドアを開けてまたびっくりだ。
ふんわりと漂う芳香剤の香り。水洗トイレには、便座クリーナーが完備され、流し台には可愛いらしい一輪挿しが飾ってある。さらに、頭上には扇風機。
スイッチを引っ張ると、ムっと蒸した空気がたちまち和らぐ。

「今までトーナメントに来て、こんなにキレイで清潔なトイレは見たことがない」と手を洗いながら、感心しきりの髙橋さん。
ドレッサーで髪を整えながら「なんだか、ゆったりとした気持ちになれるわね」という菊地さんは「大会全体の雰囲気も素晴らしい」と、誉めてくださった。

タイトルスポンサーのUBSは創業140年を超えて、スイスを拠点に展開する世界有数の金融機関だ。
菊地さんは、それについてもよくご存知で「さすがに、グローバルに活躍する企業がバックアップされている大会は違うわね! 細かなところまで気配りが行き届いているし、洗練されてるし・・・。見に来た甲斐のある大会よ!」。
そう髙橋さんとうなずきあって、足取り軽くコースに出て行かれる様子が印象的だった。

UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズでは今年よりいっそう環境整備に力を入れて、ギャラリーのみなさんをお迎えしています。
そのほかにもゴミの分別・軽減化にも積極的に、特に地元地域のみなさまに愛されるトーナメントを目指しています。