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〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック 2007

韓国のドンファンが単独首位浮上

今年一番の目標が消えたのは、今年5月。マンシングウェアオープンKSBカップで杉並学院高1年生の石川遼くんが優勝した。15歳と8ヶ月は1977年の日本オープンで、スペインのセベ・バレステロスが作った20歳と7ヶ月の日本ツアー最年少記録を大きく塗り替えるものだった。

翌週の会場で会う人、会う人に言われた。

「やられちゃったなあ、ドンファン」。

今年4月に、20歳の誕生日を迎えたばかりだった。猶予はまだ、今年の11月まで残っていたはずだった。それまでに何としても、ツアー初優勝をあげたかった。
「最年少優勝を塗り替えるのは僕」。そんな熱い思いで迎えたこのシード元年。

あっさりと、塗り替えられてしまったが「ショックではなかった」。
快挙達成の週の火曜日に一緒に練習ラウンドをして、そのプレーぶりを間近で見ていた。
石川くんの実力は知っていたが、それでも15歳でツアーで優勝することは、並大抵のことではないだろう。

ことの大きさにドンファンも、ただただ、驚くばかりだったのだ。

おかげで、さっそく大きな目標を失ったのは残念だが、いつまでもこだわっていても仕方ない。
それに、目標はまだほかにも残っている。
年頭に、同時に掲げたのは「米ツアー挑戦と、全英オープンの出場権」。

今週の「〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック」で上位4人に入れば、そのうちのひとつが手に入る。
もちろんツアー初優勝も、依然として大きな目標のひとつである。

この日2日目は横殴りの雨が降りしきる中、ピタピタとチャンスにつけてスコアを伸ばした。
通算8アンダーは単独首位に浮上して「いまはただ、じっとその時を待ちたいと思います」。
落ち着き払って答えた。

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