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フジサンケイクラシック 2007
立山光広「ターゲットはハニカミだったから」
嬉しいニュースは18番グリーンで行われた表彰式で、トーナメントゼネラルプロデューサーの戸張捷(とばりしょう)氏の口から発表された。
その瞬間、チャンピオンの谷原秀人と立山光広は、深々と腰を折ってお辞儀。
「ありがとうございます!」。
グリーンサイドでその様子を見守っていた大会主催のフジサンケイグループの日枝久代表に向かって感謝の気持ちをあらわした。
立山は、第2ラウンドで66をマーク。開催コースの富士桜カントリー倶楽部提供のベストスコア賞「富士桜賞」の30万円を受け取るために表彰式に出席。
石川くんが史上最年少優勝を飾った5月のマンシングウェアオープンKSBカップの最終日に同組で回り、快挙達成に貢献した立役者として紹介されて、「はい、あのときは確かに面倒みましたよ。でも、この子は手のかからない子なんでね」と、いつもの“番長節”で笑わせた。
この日最終日は大会カラーのブルーを基調にした衣装をまとい、石川くんのひとつ後ろの組で第3ラウンドを再開。
4日間平均のドライビングディスタンス310.33ヤード(ランク11位)は石川くんにわずか0.5ヤード足りなかったが、スコアの総合力では凌駕して「あのときは結局、露払いになっちゃったけどこれで遼と1勝1敗」と、胸をそらした。
最終18番で長いバーディパットを決めて通算3アンダーは単独4位。
「ターゲットをハニカミ(石川くん)にしていたから、相手が谷原じゃあちょっと小さかったよなあ」と、チャンピオンにわざと憎まれ口でおどけた立山。
石川くんが、立山ともういちど同じ組で回りたがっていたと知って「次は、上に来ないと俺と回れないぞ!」と、有頂天だった。