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カシオワールドオープン 2008

井手口正一「分ってても出来ないんだな…」

シード権の保持に奔走する選手のひとりだ。2005年にチャレンジトーナメントの賞金ランク1位に輝き翌年の出場権を掴み、2006年からシード選手の仲間入りを果たしたが、さらなるレベルアップを求め、スイングをいじったり、今年は新たにボール契約を結んだり…。

「特にパッティングで深みにはまってしまった。もう、ずっと距離感がバラバラで…」。
さしたる成績を残せないままこの自身の最終戦を迎えてしまった。

先週のダンロップフェニックスは、現地ウェイティング制度でチャンスを伺ったものの、井手口まで出番は回って来なかった。
「あとひとり欠場者が出ていたら…」といまさら歯噛みしても仕方ない。

現在、239万5300円の賞金ランク123位はもはや、今大会で単独2位以上の成績を残さなければ、もうどうしようもないという状況だ。

「今週はもう、やるしかないんでね。全ショット、オーバーさせるつもりで思い切って行く」。
そう言ったそばから「そう分ってても、なかなか出来ないんだよな、これが…」。
3年目のシード権確保へ、複雑な心境を吐露していた。

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