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中日クラウンズ 2008

高橋竜彦「遼くんひとりに任せられない」

特にショットが絶好調だった。この日はフェアウェーから、積極的にピンを狙ってチャンスを作った。たまに、ラフに打ち込んでもピンチを一転、チャンスに変えるしたたかさも見せた。

11番パー4。ティショットを右に曲げた。ラフに打ち込んだがピッチングウェッジでピン上7メートル。これを沈めてチャンスを奪った。
16番も、ラフから1メートルにつけてバーディ。

ここ和合は「ショートアイアンで打てるのに、スコアが伸びないコース。見ているお客さんも、なんでだろうって感じていると思う」。
少しのミスショットも跳ね返すグリーンの硬さと速さ。
「独特の難しさがある。真の実力者だけにチャンスがある。高い技術を問われるコース」。
今年も相当の覚悟をして来たというが、「今年は、思いのほかグリーンが止まる感じがする」と言える余裕もある。

まだ、予選ラウンドだというのにこの日は8042人の大ギャラリー。
「たとえ、ほとんど遼くん目当てであっても、こんなに大勢の人にゴルフを見てもらえるのは非常にやり甲斐がある」。
そんな気持ちの一方で、「遼くん一人に任せるわけにはいかない」という責任感もある。
「遼くん一人だけじゃ、ブームも長続きしない。全員で盛り上げていかなければ」と力をこめた。

難コースでの初日の好スタートに、「上だけを見てやる」と気合いが入った。