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日本プロゴルフ選手権 2008

ベストスコアの65をマークした富田(とみだ)雅哉「いまはレベルアップが最優先」

ずっとショットの調子が悪かった上に、今週になって股関節が痛くてたまらない。すぐに、ツアーに帯同するフィットネスカー「プレジャー」に駆け込んだ。
トレーナーの成瀬克弘さんに相談したら、「アドレスで、ボールの近くに寄りすぎてるんじゃない?」。
だから、踵に体重がかかる。その結果、インパクトで左足が詰まって股関節が痛くなる。さっそく初日から、思い切って一歩下がってアドレスしてみた。
「具体的に言えば、僕の靴1足分くらい」。
27センチ分、ボールから離れてみたら、「打てば打つほどどんどん調子が良くなっていく」。
当時に、股関節の痛みもウソのように消えて、この日65はベストスコアをたたき出し、初日の86位から一気にジャンプアップ。
通算5アンダーは6位タイに浮上して、「成瀬さまさまです」と恩人に感謝した。

シード2年目の今年は、そろそろ初優勝が欲しい。
それが、プロ日本一のタイトルなら申し分ないが「いまは、レベルアップを最優先にしたい。その中で結果がついてくれば」。
謙虚に話した。