Tournament article

有田東急JGTOチャレンジ I 2008

這い上がるしかない。どん底からサクセスストーリー

バーディパットを沈めガッツポーズの上平
昨年の秋・・・まさにどん底だった。あの頃・・・。
2006年に東京ドームカップで優勝するなどの活躍で2007年シーズンはツアートーナメントで戦っていた上平。
ツアーでこそ結果がなかなか出せないでいたが、ツアーとチャレンジを行き来するなかで経験重ねてきていた上平にとって、サードQTは通過点だったはずだった。
それがまさかの失敗。ファイナルまで進まなければ、ツアートーナメントの出場はもちろん、チャレンジトーナメントの出場さえできない。
サードQTでの失敗は、プロゴルファーとしては、1年間の失業を意味するものだった。

そんな上平が唯一仕事場への出場のチャンスを手にしていたのが、2007年大会の時に好成績を残した実績で手にしていた2008年のチャレンジトーナメント開幕戦「PRGR CUP」の出場権だった。
チャレンジトーナメントでは、15位以内に入ることが出来れば、次回の大会に出場することが出来る。
そのわずかなチャンスで見事に2位に食い込み、今週の有田東急JGTOチャレンジIの出場権を手にした。
開幕戦で2位にはなったが、今週も15位以内に入らなければ、来月の第3戦には出場することも出来ない。そんな綱渡りの状況の中、初日の出だしは絶望的な“40点”だった。
しかし、バックナインに入って、3アンダー・33をマークして、カットラインぎりぎりで予選をなんとか突破。そして6アンダー・66とコースレコード賞を獲得する最高プレーで、優勝と今季の出場権を獲得した。
そして、7月に開催されるメジャー「UBS日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズ」への出場権を手にするとともに、チャレンジの獲得賞金ランキングの1位となり来シーズンのツアー復帰のチャンスも見えてきた。

どん底からのサクセスストーリー。
最高の笑顔をみえてくれた上平のサクセスストーリーはどこに向かって進み続けるのだろうか。
  • 帯同キャディと笑顔で記念撮影