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東建ホームメイトカップ 2009
ディフェンディングチャンピオンは、宮本勝昌
昨年のこの大会を盛り上げたのは、ツアーデビュー戦を飾った石川遼。そして、堂々優勝争いに加わったこの16歳(当時)の前に容赦なく立ちはだかったのが、宮本勝昌だった。
3打差の4位タイにつけた前日3日目に「遼くんが勝つのが一番良いんじゃないか」と言ったのは、リップサービスではなかった。
その年、初就任した選手会長としての本心だった。
「遼くんが勝てば、男子ツアーはますます盛り上がる」。
その気持ちに嘘偽りはなかった。
しかし、本能には勝てなかった。
いざコースに出れば、自分の立場など吹き飛んだ。
目の前に優勝がちらつけば、全身全霊をかけてそれを奪いに行く。
それがプロだ。
昨年、自らの手で開幕戦に華を添えた選手会長は今年、迷わず“続投”を決めた。
2期連続の会長職に、このオフもやっぱり多忙を極め、つい先頃にはインフルエンザを患い入院したほどだが、苦難は最初から覚悟の上だ。
それほどに「男子ツアーを盛り上げたい」という思いは強い。
だからこそ、今年もチャンピオン第1号の称号は譲れない。
そして先週のマスターズで初出場を果たした石川もこの開幕戦に備え、予選落ちしてすぐに帰国した。
役者は揃った。舞台は整った。
あとは、大会初日を待つばかり……!!