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VanaH杯KBCオーガスタ 2009

菊池純がホールインワンを達成、2位タイ浮上

ホールインワン男がまたやった。208ヤードの3番パー3は、6番アイアンで決めた。先に打った同組の大桑暢之(おおくわのぶゆき)があわやのナイスショットを打って、ギャラリーのどよめきが消えないうちに、「やりあげました」。興奮冷めやらぬまま、一発でカップに沈めてみせて、ガッツポーズを握った。

回数としては自身3度目だが、前回の2回は2002年のサントリーオープンと翌週のANAオープンとで2週連続の快挙を達成した過去がある。

「今回も完璧なショットが打てた」と得意げに、このホールを契機にリーダーボードを駆け上がった。
今週、実に2年ぶりに「これは」と思えるドライバーを手に入れた。
「久しぶりにイメージした通りの球が出る。だから楽しく回れるようになったんです。自信が戻ってきた途端にこんな良いスコアが出て」。

この日は、早朝から日没サスペンデッドとなった前日2日目の第2ラウンドの残り8ホールをこなし、酷暑の中で1日26ホールの長丁場も、ホールインワンというおまけつきの上位進出なら「疲れも吹き飛ぶ」と、笑みも深くなる。

欲を言えば「パッティングがもう少し決まってくれれば」と思うが、会場がツアーで唯一の高麗グリーンとなれば、まだ許せる範囲だ。

この日65は2位タイに浮上して、2005年の日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズカップ以来の最終日最終組は、石川遼と同じ組。菊池と同じ、ヨネックス社とクラブ契約を結ぶ17歳は、プロ15年目にしてまだツアー1勝の自分とは、「こ〜んなに差があるけれど」と、苦笑いで両手を上下に大きく広げつつ、「遼くんにかじりついて、僕も優勝を狙いたい」。
2年ぶりのツアー2勝目をにらんだ。

※菊池には、大会主催の九州朝日放送と大会特別協賛のVanaH株式会社と開催コースの芥屋ゴルフ倶楽部より、賞金30万円が贈られます。

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