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マイナビABCチャンピオンシップ 2009

宮本勝昌はジャンボと兄弟子とのラウンドに…

宮本(右)は、15番のジャンボの「9」に動揺しつつ…
出だしこそ、和気藹々のインスタートも、14番までだった。
「15番からは、急に重い空気に」。
その原因は、同組のジャンボ尾崎だ。
そのパー5で林に打ち込んだティショットは2打目、3打目……4打目でも脱出出来ず、ようやく抜け出した6打目は、グリーン手前のバンカーに。ジャンボが7オン2パットの「9」を打ったことで、やにわに暗雲垂れ込めた。

「存在感がある方なので…。僕らも動揺しちゃって、ジョークも言えなくなっちゃって……」と頭を掻いたのが宮本だ。

しかし、ある意味ピリリと厳しい雰囲気には、逆に気持ちも引き締まった。
また、今週は同じ温泉宿に仲良く泊まる兄弟子の藤田寛之とは、おそらく約2年ぶりの予選ラウンド同組なのも良かった。

今年は決勝ラウンドで何度か直接対決したが、「最終日に一緒に回ると、負けないぞという気持ちになってしまって」。
その点、まだ初日なら「2人で一緒に頑張りましょうという気になれる」と、後半から互いに相乗効果で伸ばし合った。

宮本は、4アンダーの4位タイ。
一方、1打ビハインドの6位タイにつけた藤田はスコアはともかく、内容には納得いかないようで、「ナイスプレーじゃない」と憮然とした表情で、「全然ぼろぼろ」。
痛めている左の親指付け根の状態も良くないようで、それがまた、いっそうテンションを下げる。
「今日は3オーバーを打っても不思議じゃない。はたから見れば、なんでと思うんでしょうけど、良いパットがいくつか入ったのと、今日は組に引っ張られただけで紙一重のゴルフ。気に入らない」と言い残して練習場へと向かった。

結局5オーバーを叩いたジャンボ尾崎も「15番はOBもせずに9だ」と苦笑して、「あれで今日は終わりだ。参りました」と、この日は宮本以外はみな、散々の結果だったようだ。

  • 4アンダーの好スタートだ
  • しかし、兄弟子の藤田は3アンダーの6位タイに「内容に納得いかない」と憮然…

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