Tournament article
UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ 2009
スタッフも一丸となってエコ活動!!
さっそく、栃木県宇都宮市からおいでのボランティア、藪 益夫さんがコップに注いでうまそうにゴクリ。
これから業務につく前の一杯を美味しそうに飲み干しながら、握りしめたコップに気になる文字を見付けた。
『これは、リユースカップです』。
つまり、このコップもリサイクル品ということ。
「へえ〜! これもエコの一環なんですかあ。MY箸や、MYバッグは知っていたけどこういうのがあるとは知らなかった。僕は、家ではゴミの分別くらいしかしていないのですが、この大会に来ると、環境問題について意識させられます。大会PRにもなって、本当に良い取り組みですよね!」。
感心した様子で「これから、スコアラーで18ホール歩くんです。頑張って行って来ます!」と、足取りも軽くコースに出て行った。
「リユースカップ」の導入は、環境に優しいトーナメントを目指してきた今大会の、今年新たな取り組みのひとつだ。
「はじめの第一歩!」と銘打ち、2006年の7回大会から取り組んできたエコ活動は、まず最初に缶類の販売を中止。
大会本部にさっそくウォーターポットを設置して、スタッフは紙コップを使い回していたが、今年はプラスチップ製のコップを使い、利用後に回収、スタッフが洗浄し、乾燥してまた繰り返し使用することで、さらに大幅な節約を狙うことになった。
この「リユースカップ」の導入を決めたのは、大会の設備設置・運営を担当するオムニインターナショナルの岩﨑達央さんと、木内誠樹さんだ。
今大会のほかにも環境問題を扱ったイベントに数多く携わる同社はノウハウを生かし、「NPO法人 地域環境デザイン研究室 ecotone」の太田航平・代表理事に掛け合って、280mlカップを1個30円で、レンタルしていただくことに。
これまでも、地域の小さな集まりから大規模なイベントまで幅広く、リユースカップを貸し出してこられた太田さんは、「今回、使っていただくのはスタッフのみなさんだけですが、将来的にはギャラリーのみなさんにも使ってもらえるようになったら嬉しい」と、今後の広がりに期待する。
そして、ボランティアのみなさんが使用したコップを洗うのも、オムニインターナショナルの岩﨑さんと、木内さんの役目だ。
競技終了後、手を泡で一杯にしながら、約1時間かけて150個のコップを洗い上げた。
木内さんは普段、家事は実家のお母さまに任せっきりという。
慣れないせいか、すぐに手はふやけ、シワシワになってしまった。
苦笑しながら「母親の苦労が初めて分かりましたね。たまには、食器洗いを手伝ってみようかなあ…!?」。
ツアープレーヤーNO.1決定戦「UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ」は、ボランティアやスタッフのみなさんの思いやりの心や善意に支えられて、今年めでたく記念の10回大会を迎えたメジャー戦なのです……!!