10番からスタートした高山準平は、ハーフを31で回り、その時点では首位だった。
ところが1番のティショットを「左へ行くといやだな」と考えすぎて、右へ曲げてしまう。しかもボールは運の悪いことにカート道路を跳ねて、隣の9番ホールとの間の林の奥へ飛んでいってしまった。そこからホールに戻すのに3打を費やし、結局5オン1パットのダブルボギーを叩いてしまう。さらに3番ホールでもボギーを打ち、3ホールで２アンダーまで落ちてしまった。

だが、このまま終わらないところが、彼のすごいところだった。４,６,７番とバーディを奪い、たちまち５アンダーに戻したのだ。８番をボギーにしたものの、最終ホールとなる９番でもバーディを獲り、５アンダーでホールアウトした。「いいあがり方だった」と振り返る。この日はなんと９バーディ、２ボギー、１ダブルボギーで、パーは６つしかなかった。

「明日は１番ホールの右に気をつけて行きたい」と冗談交じりに意気込みを語った。「今日の前半のようなゴルフが出来れば、追いつけると思う。チャンス」と逆転にも自信がありそうだった。今年のチャレンジ３試合中２試合でベスト１０に入っており、安定感もある。
最終日も派手なゴルフを期待したい。

• 高山 準平