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サンロイヤルGCカップ 2009

自信がつくまで練習…久保勝美の心に響いた言葉

「自信がつくまで練習しろ」
インスタートだった久保勝美は最終ホールとなる9番までに7アンダーとスコアを伸ばしていた。だが、ティショットを右ラフに入れ、2打目をフェアウェイに運んだものの、そこから手前のバンカーに入れてしまい、この日唯一のボギーを打ってしまった。「あういうミスをしていてはいけない。まだ甘い」と反省しきりだった。

「何しろ尻に火がついちゃっているからね」というのは、現在チャレンジトーナメント賞金ランキング8位だからだ。年間獲得賞金ランキング第1位者には翌年1年間の出場資格が、また2位以下の上位6名の選手には翌年前期のツアートーナメントへの出場優先順位が与えられる。つまり、なんとしても7位以内をキープしなければならないのだが、7月の房総カントリーカップに優勝したあとは、予選落ちが続くなど成績がやや下降気味で、この順位まで落ちてきてしまった。

そんなときに久保の心に響く言葉があった。「自信がつくまで練習しろ」
何気なく見ていた雑誌に載っていた岡本綾子さんの言葉だった。「練習して自信がつかないと」だめだと改めて痛感したのだった。この日は風の計算や距離のジャッジなども全てがうまくいったのだが、これも練習の成果かもしれない。

久保は先月の30日に47歳になった。シニアにはまだ少しあるだけに、しばらくはツアーやチャレンジに出るつもりだ。まだまだ若い者には負けられない。今季、房総カントリーカップでチャレンジトーナメント初優勝を飾った久保勝美が2勝目を秘かに狙っている。

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