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「ゴルフで宮城県を元気に!」中嶋常幸、星野英正が山元町を訪問・・・②(8月2日)

8月2日(木)午前にグラウンドで行われた中嶋常幸、星野英正によるスナッグゴルフ実技講習に続き、午後からは体育館にて、両プロの講話の時間が設けられた。
まずプロの人となりを子どもたちに知ってもらうために、プロの年齢、出身地、特技、趣味などを二択クイズ形式で出題。
「星野プロの年齢は24歳?34歳?」「星野プロの特技は犬のマネ?それとも手品?」
「中嶋プロがゴルフを始めたのは10歳?15歳?」「中嶋プロの趣味、好きなものは、写真?それともAKB48?」など・・・

星野は宮城県仙台市生まれの34歳。幼稚園から高校までは利府町で過ごした。プロになって12年目になる。小学校の頃はサッカー少年でフットサルをやっており、ゴルフを始めたのは中学生(13歳)になってから。父親がゴルフをしており、星野は球技が好きだったので、父が練習場に行く時について行き、父のゴルフクラブで遊んでいるうちにゴルフが楽しいと思うようになったことがきっかけで、それから一生懸命練習をするようになった。星野はアマチュアの時に52勝しているが、1番記憶に残る勝負は、日本アマチュア選手権で3回優勝したことを挙げた。
星野の趣味はダーツ、特技は手品。子どもたちからの「手品が見たい」とのリクエストには、「準備が必要なので、来年またここに来た時にね」と答え、来年の再訪問を約束し、みんなを喜ばせた。
一方、中嶋は群馬県桐生市で生まれ育ち高校生まで過ごした。小学校の時は日が暮れるまで山と川で遊んでいた。趣味は写真、特技はスキーでどちらもかなりの腕前とのこと。
10歳でゴルフを始めたのは、父親がゴルフをやっていて、小学校5年生で一緒に練習やゴルフ場に行ったりしたのがきっかけで、中学生になってからは、朝学校に行く前に2時間、学校から帰って来たら5時間とかなり猛練習をしていた。夏休み中は中学1年から3年まで、ゴルフ場以外は1度もどこにも行けなかったというエピソードには、子どもたちから「えーっ」という驚きの声が上がった。
中嶋はツアー48勝しているが、18歳の時に優勝した日本アマチュア選手権が、自身にとって今でも忘れられない優勝シーンの1つになっているそうだ。

子どもたちから質問が相次ぎ、「集中するときに考えることは何ですか?」の問いには、星野は「球を打ちたい所にめがけて打つということに対して、自分の中でその時の調子で考えることがあるので、それだけを考えてあとは振るということに集中することを心がけている」と答え、中嶋は「集中は長い時間持たないので、例えば試合になった時に、知り合いが応援に来て声をかけられても気づかずに素通りしてしまうくらい、集中するしないを普段から訓練すること。単純に集中する方法は、幅広いところを見るのではなく、その中の1点に目のフォーカスを合わせていく。そうすれば集中できるし、さまざまな方法があるから勉強してみてください」と伝えられた。
さらに「後悔と反省は違う」という話があり、「いい成績を出そうと思ったら、たくさん準備をすること。そうすると、発表会や大会で失敗したとしても、それは反省として勉強として残る。ところが、準備も努力もしないで失敗したら、それはただの後悔にしかならない。だから何か大切なことに向かう時は、それだけの準備をしていくことが大事」とアドバイスが送られると、子どもたちはみな真剣な表情で聞き入っていた。

最後に「ゴルフから学んだこと」について、星野は「ゴルフはいろんな人とのコミュニケーション、つながりがものすごく多いスポーツだと思う。いま僕がこうやってプロゴルファーでいられるのも、ゴルフのおかげでいろんな人たちの出会いがあったり、支えてくれる人や応援してくれる人との出会いがあったからこそで、改めてゴルフをやってきてよかったなぁと思う」と話し、中嶋からは、「自分の父親からゴルフで褒められたことは人生の中でたった2回しかない。1回目は18歳で日本アマで優勝した時に、林の陰で厳格な父親が泣いていた。もう1回は、プロで新人の時に3勝したが、父親が死んだ時に母親に宛てた手紙の中で、「新人ながらよくやった。あっぱれ!でも褒めるな。褒めたらダメになる」と書いてあった。本当はいつも喜んでいた。それから昔、ゴルフ場の支配人に18ホール終わったあとに、18番からフェアウェーに向かってお辞儀ができるような、将来もそういう選手でいるように言われた。その言葉はすごく有難かった。僕にはそういう理解者がいたが、今になってみれば本当にそれが支えで、今日まで頑張ってこれた大きな力になっていると思う」と語られた。

講話の次にサプライズで、千葉からお手伝いに来てくださった富田先生による歌のゲームがあり、加藤なつみさんのピアノ伴奏に合わせて、子どもたちとプロが一緒に手をつなぎ、輪となって『線路は続くよ、どこまでも』を大合唱しながら、残りわずかな時間も楽しく過ごした。そしてプロから子どもたちへ、サインと握手をしてお見送りし、イベントは幕を閉じた。

社団法人日本ゴルフツアー機構では、東日本大震災で被災された地域や子どもたちを、ゴルフを通じて支援する活動を継続して開催していく方針で、8月27日にも宮城県内でのイベントを開催する予定です。

  • 最後に全員で記念撮影!