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JGTO TPC イーヤマカップ 2000
トーナメントコースを1日も欠かさず見つめてきた武田キーパー
「いずれも池がらみのホールです。
まず5番の530ヤードのパー5(=写真、早朝メンテナンス中の5番)は、グリーン左サイドのが刈りこまれ、しかも池にむかって傾斜しているため、2オンを狙って引っぱたいて、ひっかけボールを出した場合、まず間違いなく池ポチャです。かといって、池を怖がって右に逃げると今度は深いラフ。グリーンも池に向かって傾斜しているので、右ラフからのアプローチで結局は池を意識せざるをえないんです。逃げても、攻めても、コースの罠にはまりがちなホールですね。
10番501ヤードのパー5は、池が第1打、第2打地点とも絡んできます。ティショットは、まず安全に左フェアウェーを狙い、第2打はレイアップか2オンか選択が迫られるホール。グリーンが受けて見えるため、つい挑戦欲をそそられると思うのですが、少しでもショートすると、手前は池に向かって受けていますから、大叩きの可能性もあります。
11番は、なんといってもアイランドグリーンが必見。距離は380ヤードとバーディチャンスも狙えますが、そのためには、ティショットでフェアウェーに置くことが絶対条件です。右に池が広がっているためレイアップする選手もいると思いますが、そうすると今度はセカンドの距離が残って、パーオンは難しくなるかもしれません。
決勝ラウンド。これらホールで選手たちが、どんな戦略を見せるのか、私も楽しみです。その他にも手ごわいホールはたくさんあります。グリーンまわりやセカンド地点に陣取って、選手の手に汗握る熱戦をお楽しみください」