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久光製薬KBCオーガスタゴルフトーナメント 2004
日本ゴルフツアー機構競技運営ディレクター・小山和顕
美しい玄界灘に面した、ここ福岡県の芥屋ゴルフ倶楽部で、今年も熱い戦いが、始まろうとしています。
ディフェンディングチャンピオンの田島創志選手をはじめ、過去最多の4勝をあげている尾崎将司、中嶋常幸、倉本昌弘、また今年から米シニアのチャンピオンズツアーに本格参戦を果たした今大会13回大会のチャンピオン飯合肇選手も一時帰国でコースにかけつけ、若手から中堅、ベテランたちが集結しました。
選手たちを迎え入れる熱戦の舞台は今年、9番ホールで改良を加えられ新しく生まれ変わりました。これまで、パー5だったこのホールは、ティグラウンドを前に出して 489ヤードの距離の長いパー4に変更されています。これによって、昨年まではティショットでほとんど気にならなかった左のフェアウェーバンカーが効いてきて、前半を締めくくるこのホールの難易度は、今年、相当高くなることでしょう。
また今年は、開催前から日本ゴルフツアー機構のコースメンテナンスアドバイザー・長渡譽一氏を迎え、廣川和幸・芥屋ゴルフ倶楽部グリーンキーパーと、二人三脚でセッティングに取り組んできました。
その成果あって、現在、グリーンはスティンプメーターは10.5を記録しています。ここ芥屋は、ツアーの開催コースでも数少ないコウライグリーン。芝目がきつく、スピードが出しにくいといわれる特性をみごとにくつがえし、ベントにも劣らないグリーンに仕上がって、開幕前から「今年のグリーンは例年にもまして素晴らしい」と、選手たちからも高い評価を受けています。
こうした、各大会でのひとつひとつの取り組みから、ジャパンゴルフツアーが目指す『世界に通用する選手の育成』へと発展していくことを願いながら、スタッフ一丸となってコースセッティングに取り組んでいます。
また、コース関係者のみなさんの多大なるご協力の甲斐もあって、舞台は最高の状態に整いました。
あとは、選手たちの好ゲームを待つばかり。ゴルフファンのみなさまも、会場で、テレビで、プロの技を心ゆくまでご堪能ください。