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<トピックス>米山剛が、今季の出場権を獲得

遅ればせながら、先週のJCBクラシック仙台で今季の出場権を手に入れた。最終日に19位タイにつけて、賞金107万5000円を獲得。
「・・・目標は、そこじゃないからね」と笑ったが、とりあえずの条件クリアにひと安心だ。

首にひどい痛みを覚えたのは一昨年前の11月だった。「そのうち治るだろう」と病院を渡り歩いているうち、あっという間に1年がすぎていた。
特別保障制度を利用して、ようやくツアー復帰出来たのが昨年10月のコカ・コーラ東海クラシック。

最終戦のカシオワールドオープンで4位に入るなど、昨年は6試合に出場して11,418,666円を稼いでいた。

ツアー規定により、特別保障制度を行使して復帰した米山には、今季19試合に出場できることになっている。
その獲得賞金と、昨年出場した6試合の獲得賞金(1141万8666円)を足したものが、昨年の賞金ランキングの70番目のプレーヤーの獲得賞金(1255万3237円)と同額か、超えた場合に限り、今季の賞金ランクシード70番目の次位としての出場権が与えられることになっていた。

米山は今季に入って、昨年12月の開催ながら今季の賞金ランクに加算されるアジア・ジャパン沖縄オープンと開幕戦の東建ホームメイトカップで合わせて100万7437円を稼いでいたが、そのあと4試合連続予選落ちと棄権が1。
「・・・いえ、首のほうは、まずまずの状態だったんです。ただ、ゴルフの調子が良くなくて・・・」。
規定の条件額を超えるのに、あとわずか12万7134円というところで、しばらく足踏みが続いていたのだ。

ようやくこれでひとつ壁を突破したら、これからは気持ちを切り替え、次は来年度のシード権を目指していかなければならない。

同時に、ツアー3勝の経験がある米山にはもちろん復活優勝への欲もある。

長いクラブがまったく握れなかった半年間も、アプローチ、パットの練習は欠かさなかった。
ブランクを経ても試合勘はさびついておらず、むしろ苦難を乗り越えたこの1年間で「精神的にも我慢を覚えて、強くなれた」と、感じている。

試合に出られない時期も辛抱強く、暖かく見守ってくれたのが所属先ヨネックスのみなさん。
「その気持ちに報いたい」。
そんな思いで胸をいっぱいにしながら、残りシーズンを戦い抜くつもりだ。

※特別保証制度、米山の場合・・・2005年度の最終賞金ランキングが70位以下(出場義務競技数に達していない者を除く)のプレーヤーの平均出場競技数25競技から、2005年度に出場した競技数6競技を差し引いた19競技に、2006年度に出場することができる。
この期間の獲得賞金と2005年度獲得賞金(\11,418,666)の合算が、2005年度最終賞金ランキング70位(出場義務競技数に達していない者を除く)のプレーヤーの獲得賞金(\12,553,237)と同額か超えた場合に、2006年度に賞金ランキングシードの次位としての出場権を与える。

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