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社団法人 日本ゴルフツアー機構 会長 小泉直より新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。
皆様には平素より、私たち日本ゴルフツアー機構ならびに弊機構が主催・主管いたしますジャパンゴルフツアーに格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

昨シーズンを振り返りますと、開幕戦「東建ホームメイトカップ」から最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」までの25試合の全てで、終盤まで誰が優勝するか予想も付かない非常にエキサイティングな試合展開となりました。優勝者には、選手会長の宮本勝昌選手、史上7人目の永久シード権を獲得した片山晋呉選手、国民的な人気を集めプロ転向後ツアー初優勝を飾った石川遼選手を始め、将来が有望される20代のツアー初優勝の選手等、ツアーを代表する選手と若手選手が目覚しい活躍をいたしました。

11月に中国・深圳で行われた「ワールドカップ」では、28カ国の強豪国が集う中で3位タイの好成績を収め、アジア地域で最上位となりました。日本代表として谷口徹選手とUSPGAツアーで優勝を果たした今田竜二選手が、見事なチームワークでジャパンゴルフツアーの存在感と実力を遺憾なく発輝してくれました。

また、ギャラリー数やテレビ視聴率においても、飛躍的に増加いたしました。ギャラリー数は7年ぶりに50万人を突破し、昨年比で10万人もの多くの方々にご来場いただき温かいご声援を頂戴しました。テレビ視聴率も「三井住友VISA太平洋マスターズ」から「Hitachi 3Tours Championship 2008」までの5週連続で10%を超え、男子プロゴルフツアー活性化の兆しが見えた一年でありました。これもひとえに、トーナメント主催者や特別協賛社を始め、多くのボランティアの方々、ゴルフファンの皆様のご理解とご支援の賜物と心より御礼申し上げます。

今年度は、25試合のツアートーナメントと11試合のチャレンジトーナメントを開催いたします。ツアートーナメントには、日本最古の歴史と伝統を持つ「関西オープンゴルフ選手権競技」が18年ぶりに復帰いたします。世界的な同時経済不況の中、昨年同様の試合数が開催でき、多数のトーナメントが主催者や特別協賛社のご好意により賞金総額を増額して頂きました。

さて、私たち日本ゴルフツアー機構は、今年度も更なる業界発展と社会貢献に邁進する考え方を基本に、今シーズンも、「現状に留まる事は退歩を意味する」という信念を持ち、改革に取り組んでまいります。トーナメントの活性化に向け、エチケット・マナー・ルールを遵守する事は元より、エキサイティングな試合展開を実現するような出場資格の改定の検討等の環境整備も行ってまいります。
また、世界6大ツアーで構成される「インターナショナル・フェデレーション」の一員として、日本を代表し世界との交流を図ってまいります。アジア・パシフィック地域においては、同地域を代表するツアーを築き、次世代における世界的に活躍する選手を輩出するステージを作り上げるため、「ワンアジアツアー」にも参画してまいります。同時に、他のスポーツ界同様に公平な競技開催を目的として、アンチ・ドーピングへの取り組みを行っております。ジャパンゴルフツアーでも今シーズン中に規程制定と導入・施行を目指します。

昨今、企業への社会的責任も非常に重要になっております。弊機構も公益法人の使命として、コンプライアンスが重要であり、この点に関し警視庁や国税庁などから協力を仰ぎ、引き続きツアープレーヤーへの啓蒙活動を実施してまいります。環境問題への取り組みとしては、弊機構が主催の「UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ」で実施した「森林の里親促進事業」やエコ活動をモデルケースとして普及活動に努める次第です。

最後になりましたが、今年度も皆様方の温かいご声援を頂戴できれば幸いに存じます。よろしくお願い申し上げます。

社団法人 日本ゴルフツアー機構
会長 小泉 直

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