東聡ががむしゃらに、９５年以来の優勝を取りにいく。

　今年は、開幕戦の東建コーポレーション２位タイ。４月のキリンオープンで５位タイ。５月の日本プロで２位タイと、。年に４勝をあげた９５年以来のＶチャンスを再三逃している。
　「春先はまだ勝てそうな雰囲気もあったけど、チャンスを逃すたびにスイングの微調整を続けているうちに、また少しずつズレが出てきてしまっている」と、本調子ではないが、「今週はなんとして勝ちたい」と、気持ちを露にした。

　野球少年の長男・佑哉君は今年９歳。もう、“勝負”の意味もわかる年になった。
　「最近、あいつが言うんだ。『早く勝てよ』って（笑）。今週もでがけに言われたよ。優勝と２位にはどんな差があるかも知っていて、『２位なんか意味がないよ』なんて、ゲキを飛ばされた」と苦笑い。
　昨年の今大会は、伊沢利光にぶっちぎられたが、それでも３日目には２位につけるなどコースとの相性もいいだけに、そろそろここで、“オヤジの威厳”を示したい。

• 伊澤 利光