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つるやオープン 2000

大会ディレクターによる「コースみどころ」

 2000年のつるやオープンは、例年以上にコースの仕上がりがよく、万全のコンディションで大会を迎えることができました。
 もはや名物になりつつある、つるやの「緑のジュータン」はもちろん今年も、コースに美しく映えています。
 また、今年はラフの成長も大変よく、場所によって多少のばらつきはあるものの、 100ミリ近く伸びているところもあります。しかも、根がしっかりと立って生えているので、ラフに打ちこむと、ボールはスッポリ覆い隠され、距離の計算は非常に難しくなるでしょう。

 グリーンの状態は、今週月曜日にスティンプメーター(グリーン速度をはかる器具)は10.5を、コンパクション(グリーン固さを計る器具)は、13を記録しています。
 好天が続けば、ますます速く固くなり、選手を苦しめることになるでしょう。

 また、昨年まで難易度18位と、バーディもしくはイーグルが最も取りやすかった15 番、490ヤードのパー5。
 このホールのグリーンが、今年から1,5メートル高くなりました。つまり、フェアウェーと高低差がついたいわば、砲台状のグリーンになったわけです。しかも、15番の第2打地点は、左足下がりで球が高くあげにくいライになっています。この状態で球をトン、とグリーンに確実に乗せることは、至難の技となりそう。これまではアイアンで2オン可能だったのが、そう楽には取れない、難易度の高いホールに変身しそうですね。
 これまで選手たちは、15番でひとつかふたつ伸ばして終盤の16〜18番へ、という筋書きを書いていたと思いますが、今年からはゲームの組み立てを変えざるをえないのでは、と思います。

 今年は今大会の前3週間、スケジュールが空きました。東建と静岡の開幕2戦で思うようにスタートが切れなかった選手は、『今週が実質の開幕戦』と気合を入れて会場入りしてきていることでしょう。
 そんな選手たちにとって今年のつるやオープンの持つ意義は、非常に大きいといえそうです。そういった意味で、今年の会場にはいつもとは違う雰囲気も、流れているかもしれません。

つるやオープンは今年もまた、満開の桜に迎えられ、大会を開催することができました。花は今週がみごろです。花吹雪散る中、選手たちの熱戦を観戦するのもまたオツなもの。ぜひ、会場に足を運び、スーパーショットには大きな拍手を送ってやってください。
日本ゴルフツアー機構・競技運営ディレクター 小山和顕 大木徹

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