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マンシングウェアオープンKSBカップ 2001

▼ 3日目、トピックス「準備はOK。あとはやるだけ」

アクシデントで昨年1年を棒に振ったディネッシ・チャンドが復活の大チャンス

 昨年7月のアイフルカップ2日目。
 チャンドの胸に、激痛が走った。あばら骨を折るアクシデント。
 総重量5キロの、素振り専用の練習用ドライバーで、球を打ったことが原因だった。
 同じフィジー出身のプレーヤーとして心から尊敬し、師匠とあおぐメジャーチャンプのビジェイ・シン。
 彼もまた、まったく同タイプの練習用クラブで普段から球を打っているそうだが、「彼はなんともないって言ってる…。やっぱり、僕と彼の体力は違うんだね」とチャンド。
 日本ツアーに来て4年、「日本食ですっかり弱くなっちゃったのかも?」とおどけるが、当時の痛みは深刻だった。
 一度、寝転がったら、起き上がるのも困難。
 「息もできないくらいだった」が、その週、上位を走っていたチャンドは、痛み止めの注射でごまかし、プレーを続けて9位に食い込んだのだ。
 「…あのとき、ムリしたのがいけなかった」と、後悔してもあとの祭り。
 痛みは、シーズン終盤まで続き、結局、賞金ランクはボーダーラインに約40万円足りずに、シード落ち。出場優先順位を決める年末のファイナルQTにも失敗し、今季の出場権を失った。

 一発返り咲きを狙う今週は、キャスコのニュードライバーと、タイガー・ウッズと同じモデルのパター『スコッティキャメロン』を新たに揃えての参戦に、「準備はOK。あとはやるだけ」。最終日も、大暴れするつもりでいる。

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