今年、初めてマスターズに出場したものの、そのあと日本ツアーで苦戦が続いている。左手首痛などの影響もあって予選落ち２回、失格が１回。まだ、一度も決勝ラウンドに進めていないが「焦りはない」と、谷原。

あらかじめ、予想していた結果だったからだ。
このオフ、スイング改造に着手した。昨年、背中を痛めたり、故障が多かったこともあり、体に負担のかからないボディーターンのスイングに変えるなど、さまざまな取り組みを続けてきた。

当初、「結果が出るのは、夏ごろになるだろう」と考えていた。
それが、「先週あたりから普通に戦えるようになってきて。むしろ予想より早いくらい」。
今週月曜日には、茨城県の大利根カントリークラブで行われた全米オープンの最終予選も、出場権こそ獲得できなかったが、「ショットはめちゃくちゃ良かったから」。

手首の痛みも、２週前の日本プロあたりから、すでにほとんど感じなくなり、万全の体勢が整いつつある。

出身は広島県だが、学生時代は、東北福祉大ゴルフ部で活躍。
第二の故郷と言っても良いこの地で、やはり同大出身の専属キャディの進藤大典さん（＝写真左）と、二人三脚でツアー２勝目を勝ち取ったのは、昨年のこの大会。
またこの優勝を足がかりに、全英オープン日本予選ランキングで１位につけて初のメジャー切符を獲得。
ロイヤルリバプールで行われた昨年の全英オープンで５位に入る大健闘だった。

「･･･仙台にはお世話になった人が多いから。今年も頑張りたい」。
恩人へのお返しは、やっぱり連覇しかない。

• 谷原 秀人