記事
長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2008
津曲泰弦(つまがりたいげん)が長嶋茂雄賞受賞
平均飛距離は299ヤード。とにかく豪快に良く飛ばすのだ。
今年はすでに2試合(三菱ダイヤモンド、マンシングウェアオープンKSBカップ)でドライビングディスタンス1位を獲得しており、プロ仲間からも注目を集めている。
今週の会場のザ・ノースカントリーゴルフクラブはゆったりとしたコースレイアウトに、飛ばし屋有利との声が高かった。
本人は「今週はアプローチとパットが良かった」と言うが、その飛距離がさらに後押ししたことは間違いない。
この日最終日は3番パー5で250ヤードの第2打を、スプーンでピン左12メートルに乗せて、イーグルを奪った。
これが決定打となった。
もっともアグレッシブに攻めた選手に贈られる「長嶋茂雄賞」は、アルバトロス1回につき10、ホールインワンが8、イーグルが6、バーディを1ポイントで換算される。
ここで一気に6ポイント稼いだ津曲は5番、さらに8番から2連続バーディ。
そして、本人も「会心だった」と語る17番パー4(394ヤード)は、140ヤードの第2打を奥6メートルにつけてこれを決め、迎えた最終18番はピン右奥7メートルをねじこんだ。
合計24ポイントは、前日3日目終了時に同賞でトップに立っていた谷原秀人を抜いて、堂々のポイントランキング1位に輝いた。
ハンディキャップ8の父・義弘さんのてほどきで、ゴルフを始めたのは小4のとき。
「ゴルフのほうが楽しくて」と、プロの道を選んだが、当時は野球にも夢中だった。
だから、もちろんミスターの大ファン。
賞金もそうだがむしろ、表彰式で長嶋氏から直々に手渡されることに大興奮。
表彰式を待つ間もそわそわと落ち着かない。
「も〜う、テンション上がりまくりで。どうしよう、ほんとに緊張するよぅ〜!」。
いざ表彰式のあと、前日3日目に会場内で行われた地元ジュニアのスナッグゴルフ大会の表彰式で、プレゼンターをつとめたが、先の余韻に浸ったまた、どこか夢見心地(?)の津曲だった。
津曲泰弦(つまがりたいげん)
1986年5月15日生まれ、宮崎県出身。父・義弘さんの手ほどきで、9歳からゴルフを始める。同時にに少年野球チームにも在籍していたが「ゴルフのほうが面白い」と、プロゴルファーを目指した。
2006年にプロ転向。昨年のファイナQTランク24位の資格で今季より本格参戦。しかし、先のUBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズで組み替えられた出場優先順位で35位にランクダウンして
ただけに、そろそろ結果が欲しかった。
今回の3位タイで、初シード入りにも大きく前進したが「まずは出場権の確保が先だと思っていましたから。これで、来週から少し安心してやれるかな?」。ツアー後半戦の活躍が楽しみだ。
身長187センチ、体重85キロ。千葉夷隅GC所属。