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選手会長が登場
22日(日)は宮本勝昌が、いつまでも途切れることのない長い列の先頭で、一心にペンを走らせた。
それが終わると息つく間もなく、今度は15時からクラブ契約先ブリヂストンのブースでトークショー。
実は13時にも、マイクを握ったばかりだった。
分刻みでいくつもイベントをこなす売れっ子ぶりにも「なんか、芸能人みたいで嬉しい!」と、持ち前の明るい性格で軽々とこなした。
初の選手会長に就任した昨年は、のっけから大活躍だった。開幕戦の東建ホームメイトカップでツアー通算7勝目。
“本業”でもしっかり責任を果たし、自らツアーを引っ張った。
「でも、後半に失速した」。
年間1勝以上を挙げて、最終戦の日本シリーズに出場すること。
毎年、それを目標に頑張っているから、まずは良い1年だったと言えるかもしれないが、満足度は「半々」と、振り返る。
「尻すぼみに終わったことが、寂しかった」。
それを反省に、今年もオフは早々から積極的に体を動かす。
同時に念頭にあることは「40歳からの10年間を目標に頑張ろう」ということ。
今年37歳を迎えて、特に目につくようになったのが、いわゆるアラフォー世代の先輩たちの動向だ。
「技術力なのか、体力なのか、視力なのか…」。変化について行けず、シード落ちなど脱落していく選手たちのほうが断然多い。
「40歳からでも勝ち星を増やしていける選手になれるよう…。常にアンテナを張り巡らしていたい」と宮本は言う。
2年連続の会長職は相変わらず多忙を極め、スーツ姿もすっかり板についた。
“両立”は難しいと言われるが、内に強い信念を秘めたこの人のことだ。
今年も立派にやり遂げて、必ずやツアーを盛り上げてくれることだろう。