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VanaH杯KBCオーガスタ 2009

大会2日目は日没サスペンデッド

福岡県の芥屋ゴルフ倶楽部で行われている「VanaH杯KBCオーガスタ」。大会2日目は、早朝から激しい雷雨に見舞われ、スタートが当初の7時半から4時間半遅れた。

この影響で、午後組の24組(71人)が、ホールアウトできなかったが、すでに第2ラウンドの競技を終えた選手の中では、平塚哲二が大会レコードタイの63をマークして、通算10アンダーは暫定トップに浮上した。やはり、競技を終えた今野康晴が暫定4位。佐藤信人が通算8アンダーの暫定6位の好位置につけている。

石川遼は、この日のうちにホールアウトできなかった。
16時55分のティオフは、今年初挑戦の全英オープンでも経験したことのない遅いスタート時刻だったが、今年4月のつるやオープンでも競技が遅れるなど、石川にはもはや慣れたものだった。

長い待ち時間は近隣の練習場で体を慣らし、一般客に「これから試合なの?と驚かれた」と笑う。
トレーニング、ストレッチも入念に、いざスタートを迎えたら、うっかり自分のスコアを忘れるほど「無我夢中でプレーした」という。

ツアーで唯一の高麗グリーンは、午前中の雨で前日初日とは微妙にタッチが変わっていた。
3番で、50センチのパーパットをあやうく外しそうになり、「ヒヤっとした。入ってくれて本当に良かった」と胸をなで下ろしたのもつかの間。4番で、またピンチを迎えた。

右バンカーのアゴ近くに落ちた第2打は、出すだけ。
残り100ヤードの第3打を1.5メートルにつけて、これをしのいだのが大きかった。

ボギーを回避し、6番でこの日初バーディを奪い、流れを掴んだ。
8番でもバーディを決めて、迎えた9番は奧から8メートルのイーグルチャンスを打った直後、18時44分に日没のサスペンデッドを告げるサイレンが鳴った。

ボールはカップに届かなかったが薄暮の中、1メートル弱のバーディパットを決めて、9ホールを終えた時点で通算10アンダー。
暫定首位タイに並んだ時点で、いったん小休止だ。

翌29日(土)に、改めてこの日2日目の残り9ホールと第3ラウンドを行う。
早朝7時10分からの競技再開にも長丁場の戦いにも「昨日も10時間は眠れてましたし、体調は問題ない」と石川。
「競技は半分以上残っていて、まだ優勝は見えていないが、これまでの27ホールは良いゴルフが出来ている。あと1ラウンドハーフでどうにか優勝が見える位置につけていたいと思う」と力を込めた。

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