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Hitachi 3Tours Championship 2008はいよいよ12日(金)に開幕
女子VSシニアVS男子。
この究極の対抗戦にもっとも闘志を燃やしているのが男子のJGTOチームの選手会長かもしれない。
宮本勝昌は、大会4回目にして初出場ながら、キャプテンとしてチームを引っ張る。
メンバーの片山晋呉も、矢野東も谷原秀人も、果ては17歳の石川遼まで。
「僕以外の4人はみんな、今年(獲得賞金)1億円を超えてるんです。その中で僕は6000万円で…」と、ちょっぴり引け目を感じつつ、「このオールスターチームで勝ちに行きます」と。きっぱりと言う。
この日練習日の選手ミーティングでは「明日は前半戦で5ポイント獲る」との作戦をぶちあげるなど、どこまでも強気だ。
連覇に燃えるキャプテンに、もっとも敏感に反応したのが石川だった。
澄んだ瞳で大きく頷く。
「宮本さんは相当、気合いが入ってる。僕も後に続くつもりで頑張りたい」。
シニアは賞金王の飯合肇を筆頭に、中嶋常幸と室田淳、渡辺司に三好隆とまさに、円熟のベテラン揃い。
女子は女王・古閑美保に福嶋晃子、横峯さくらに李知姫と、原江里菜と、これまた旬の顔ぶれが集まった。
「みなさんオーラが出ていて、この中に自分がいられるのが信じられないくらい」とまずは初々しく、「シニアチームは経験の差がゴルフに出る。女子は小技の巧さが勉強になる。どちらも手強い。でも、僕たちが絶対に勝ちます!」と、元気いっぱいだ。
初日午前の1st ステージは、矢野東と挑むベストボールのダブルス戦。
迎え撃つのは、中嶋・三好のシニア組と、福嶋・古閑の女子チームだ。
ペアの矢野に「俺たちイケメンチームだな」と、そっと耳打ちされて照れ笑いを浮かべつつ、「東さんと僕。どちらかが毎ホールでバーディを獲るつもりで行けば勝てる」と石川。
最年少が並み居る諸先輩方を相手に戦略も明確に、若さ弾けるゴルフで初挑戦だ。