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とおとうみ浜松オープン 2011
原口鉄也は「先輩の分も頑張る」
「調子もいいし、いつかチャンスが来ると思えたから」との言葉どおり、続く4番のパー5でイーグルを奪い返した。フェアウェーから残り177ヤードを7番アイアンで2メートルにみごとに乗せた。
さらにそのあと3連続バーディで、前半で一気に5つスコアをへこます。
65のベストスコアで首位と3打差の優勝争いに加わった。
プロ14年目のツアー初優勝にむけて、今週は特に並々ならぬ思いがある。
大会初日は大会の地元静岡県のヒーローと同じ組。宮本は6アンダーと、好位置で上がってきたにもかかわらず、3番ホールで「4」のところを「3」とスコアカードに記入してしまい失格した。
この日の宮本勝昌のマーカーが、原口だったのだ。
「それなのに宮本さんは、僕に“悪かった”と言ってくださって」。
原口をひとことも責めることなく、むしろ嫌な思いをさせて済まなかったと気遣いながら、潔くコースを去った日大の先輩のことを思えば、ますます闘志もわいてくる。
「先輩のためにも頑張る? それは当然です。そこは必ずやらなきゃいけない部分」と気合いが入った。