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ダイヤモンドカップゴルフ 2010

谷原秀人が復活の兆し

前日初日に1日8アンダーをマークした同組選手の名を上げて、「今日は僕にも、武藤くんの魔法が乗り移った」。
バーディボギーを交互に打つ出入りの激しいゴルフも4番や8番で、10メートル前後のパットが決まって通算6アンダー。久しぶりに、優勝争いに名乗りを上げた。

近ごろ、会う人会う人に聞かれることが多かった。「どうしたの?」「大丈夫?」。2006年の賞金ランクは自己最高の2位。そのあと3年連続で賞金王の座を競った選手も、近ごろまったく元気がなかった。

「全体的にはどこも悪くない」。
ただ、初日2日目に出遅れる。ようやく週末に爆発するものの、時すでに遅し。
平凡な順位に終わる。
ずっとその繰り返しだった。

スイングのマイナーチェンジを試みたこともある。「ストレート目の球筋で行ってみよう」と、取り組んできたが、それでも結果にはつながらない。
「パッとしない・・・」。その流れは今季に入っても続いており、「あとは、もう何をやったらいいのか分からなくなった」と、途方に暮れるばかりだった。

出口が見えた気がしたのは先週のオープンウィークだ。
久しぶりに、過去8勝を収録したビデオをすべて見直してみた。

「そしたら、今よりも振れていたし、トップもコンパクトで」。
以前の、フェードのイメージに戻し、パットのグリップもクロスハンドに戻してみた。

これが、効果てきめん。
一気に復活の兆しが見えてきた。2位タイでの決勝進出は、毎週末に応援に駆け付ける妻の絢香さんも、喜ぶだろう。
低迷していた時期も「凄い嫁バカ」。
「あなたなら大丈夫よ」と、夫の復活を信じて疑わなかった愛妻に、そろそろ最高の形で報いたい。

※谷原秀人からのお知らせ
日本全国のジュニアのみなさん、こんにちは! 谷原秀人です。ダイヤモンドカップは2日目を終えて通算6アンダーは2位タイと、なんとか頑張っています!
さて、そんな僕からのお知らせですが8月30日に、恒例の「第4回谷原秀人ジュニアクラシック」を開催します。
つきましては現在、出場メンバーを募集中です。応募締め切りは7月23日(金)必着。大会の詳細は、開催コースの広島県・松永カントリークラブ(Tel 084‐933‐3174)にお電話してみてね! 当日、みんなの元気な笑顔に会えることを、今年も心から楽しみにしています!

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