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東建ホームメイトカップ 2011

4位タイの増田伸洋は震災の影響を乗り越えて

不安の中で、迎えたこの開幕戦だった。というのも、「今年は今週も含めて、ようやく20ラウンド目を越えたほどで。オフはそれくらい、回れていなかった」。千葉県の流山市の自宅は今回の震災の被害は受けなかったものの、「近くの我孫子市はかなりダメージを受けたし、被災した茨城県にも近い」。

自粛ムードと節電対策に、長くクローズを余儀なくされたゴルフ場も多く、練習コースの千葉カントリーも例外ではなかった。このオフはラウンド数を減らさざるをえなかった。実践による調整不足は否めなかった。

その分、せめて実家の練習場の「双伸ゴルフセンター」での打ち込みと、体力強化のトレーニングに力を入れた。先週は地区競技の千葉オープンで優勝し、「取り組んできたことが間違いではなかった」という感触が、2011年はこの開幕戦での好スタートで、確信に変わった。

最終日は2番でカラーからパターで7メートルを決めるなど、特にパットが冴えて、68をマーク。2003年は、初出場だった今大会でも2位と好発進しているだけに、もともと高速グリーンにもさほど「苦手意識はなかった」といい、相性の良い舞台で4位タイフィニッシュに「上出来です」と、頬も緩む。

3日目の夜に写メ付きの「頑張れ」メールを送ってくれた子供たち。
また、自らは肉離れでプロ野球の開幕戦を棒に振りながら、メールで激励してくれた読売巨人軍の阿部慎之助さん。
「おかげで、相当気合が入ったので」。
同じウェアメーカーの「アンダーアーマー」と契約を結ぶ縁で、親交を深めてきた大親友にも初戦から良い報告が出来ることが嬉しいようだった。

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