中日クラウンズを２日後に控えた指定練習日の４月２６日（火）、毎年恒例となっている施設訪問が行われ、中嶋常幸、鈴木亨、桑原克典、星野英正、兼本貴司の５選手が、愛知県愛知郡東郷町にある福祉施設「たんぽぽ作業所」を訪れた。
この施設訪問は、１９９８年の中日クラウンズ２日目１番ホールで、中嶋常幸がアルバトロスを達成した際に、その賞金の一部を同施設に寄贈したのがきっかけで始まり、今年で１３回目。
今回の東日本大震災により、施設のスタッフが被災地への応援に行くため、一時は施設訪問を見送らなければならない状況となったが、中嶋を中心に「何とか続けたい」という熱い思いがこの日の実現につながった。

冒頭に、長きに渡って施設への寄付や訪問を続けてきた貢献を称え、東郷町社会福祉協議会から、プロを代表して中嶋常幸が表彰状を受け取った。
中嶋は「この表彰状は手伝ってくれたプロ全員が頂いたもの。星野プロは実家の仙台が震災に遭い大変だけど、被災している中でもこうやって来て手伝ってくれて感謝している。毎年ここに来ていて思うのは、僕らが力を届けているのではなく、みんなから力を貰えて、みんなと“友達”になれていることが一番嬉しい。何だかここに来ると“わが家”に帰ってきたような感じだよね。」と笑顔で挨拶。
続いて各選手も「毎年ここに来るのが楽しみで、家族の一員のような気持ちで今年もここに戻ってきている。」「みんなの元気な顔を見ることができて嬉しい。」「毎年ここに来て一年が始まるというか、みんなの顔を見てまた一年力を貰っている感じ」と施設の方々との再会を喜んだ。

１時間弱という短い時間だったが、顏馴染みであるみなさんとの交流は笑いが絶えず、プロへの質問コーナーでは「誰に憧れてプロになったか？」や趣味・特技の話題で盛り上がり、終始リラックスした表情で楽しいひとときを過ごした。
最後に全員で手をつないで輪になり、「世界にひとつだけの花」を元気いっぱいに熱唱。
選手たちは施設の皆さんから貰ったパワーと応援を胸に、明後日からの大会に臨む。

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• 中嶋 常幸
• 鈴木 亨
• 桑原 克典