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スーパーマリオよみうりオープン 1999

「マリオ」でわが子にゴルフ教育・高橋勝成

インスタートの前半、ボギーなしの5バーディー。しかも、オールワンパットで折り返し、首位をひたはしっていた高橋勝成。「ここのところおかしかったパットも久しぶりによかったし、ショットの調子もよかった。前半はとっても“上手”だったのにな〜。安心してたら最後にやっちゃった」。
 最終9番ロング(この日インスタート)。ティショットは右OBゾーンスレスレ。2 打目は出すだけとなり、4打目でようやくグリーン奥まで運ぶも、寄らず入らず。スコアを落として結局4アンダー、4位タイでフィニッシュした。
 昨年は賞金ランキングでのシード権を失い、生涯獲得賞金3億円以上の者に与えられる10年シードの資格で戦っている。今季もすでに8試合で予選落ちしていただけに、前半のブッチギリを維持したいところだった。
 「子供はやっと小学1年生になったばかり。“お父さん”はがんばって稼がないといけないのに、ホント何やってんでしょう…」とガックリ。
 しかし、その子供の話しになると、目が輝いた。「この大会の前にちゃんと買いにいってやったんですよ〜」。
 今大会のスポンサー、任天堂から今月11日に発売されたゲームソフト『マリオゴルフ64』。これを長男・成輝くんのため、高橋自ら店に出向いて、手に入れてやったわけ。
 ほんとうなら「テレビゲームは1日1時間だけ」としつけているが、このゲームが、高橋の職業・ゴルフに関するものとなると別だ。
 「やっぱり、子供にも自分の仕事のことを知ってもらいたい。興味を持ってくれるなら、ゲームでもなんでもいい。言葉なんかも覚えてくれるし、有り難いです。
 そうやって、徐々にゴルフについてわかってくれるようになれば、僕の励みにもなりますから」。
 家にいるときは一緒にゲームに興じることもあるという。「子供はおぼえが速いですね。最初(ゲームで)チャックリしてボギーを連発してたのに、タイミングが合うようになれば、すぐにパー、バーディと、取ってくるんです。買って3日もしないうちにすでに使いこなしてますよ」と、高橋は最後のダボのこは一瞬忘れて、嬉しそうに話していた。

★『マリオゴルフ64』は会場内のギャラリーゲートで実際にゲームが楽しめるほか、 17番横のギャラリープラザではソフトの販売もしています。価格6800円。

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