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谷原秀人「“うふふ・・・”と思わない作戦でいきます」

3回連続3度目の出場となるSKホ(右)からのコース攻略に耳を傾ける谷原(左)は実はマッチプレーが大の苦手
7日(水)、常夏の抜けるような青空のもと、韓国のS・K・ホとともに練習ラウンドに汗を流していた谷原が、ふいに不吉なことを言い出した。

「俺、実はこれまでに経験したマッチプレーはすべて、1回戦で負けてるんだよなあ…」。

9日(金)から始まるアジアと欧州の対抗戦「ザ・ロイヤル・トロフィ」は、11日(日)の最終日まで、すべてマッチプレーで競われる。
初日は1つのボールを交互に打つフォアサム。
2日目は2人別々のボールでプレーするフォアボール、そしていよいよ3日目の最終日がシングルスのストロークプレー…。

ゲーム方式こそ異なるが、不安材料に違いはない。
連敗記録は東北福祉大のアマ時代から続いているそうで、本戦を前に嫌なデータを掘り起こしてしまったが、その要因は自覚している。

根っからのプラス思考が邪魔してか、前半のうちに優位に立つと、つい油断してしまうのだ。
「うふふ…もう勝ったな、と(苦笑)」。
そう確信した途端に相手にスキを突かれて最後にはやられてしまう。
いつもそのパターン。

「だから、最初に“うふふ”と思わなければいいんだよ」と、不安顔の谷原に突っ込みを入れたのが今大会、谷原に同行したプロコーチの内藤雄士さん。
「…そうだね、今回は“うふふ…と思わない作戦”で行こう!!」。

と、意気込んで拳を握ってから、ふと我に返ってポツリ。
「ていうか、アチ…」。
真冬の日本と180度真逆の暑さも、アジア代表の日本勢には手強い敵となりそうだ。


  • 浮島グリーンの8番をSKとともに船で渡る谷原。「今度こそマッチプレーを克服するぞ〜!! 」

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