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ゴルフトーナメントボランティア有志の会がスナッグゴルフ大会を支える<1月11日>
武庫ノ台ゴルフコースは小高い山の頂にあり、雄大な北摂連山を借景に、西の名匠、上田治氏が羽束山を望む形で設計された、伝統ある関西屈指のパブリックコースで、今年で43年目を迎える。
更に高橋勝成プロのアドバイスにより、景観を中心とした整備を行い、閉そく感が解消され、コース内にはさわやかな風が流れるようになり、近隣の山々を望むロケーションも良く、来場者数を増やしているという。
この大会は、高橋プロの次男、「勝紀くん」の名を冠した大会で、第1回大会は勝紀くんの誕生日である1月9日に行なわれ、以来、毎年2回、夏と冬に開催され回を重ねてきた。
今年の夏にはいよいよ10回目の記念大会を迎えることになり、毎回新たな工夫が加えられるが、次回からは女子の部の表彰も検討している。
手弁当で始めた大会は、多くの有志たちの尽力により開催されている。
その最大の応援者がゴルフトーナメントボランティア有志の会の皆さん。
シーズン中は全国のプロゴルフトーナメントに出向いては、スコアラー、ホールマーシャル、スコアボードなどの業務にあたり、シーズンオフも高橋プロの活動に賛同して、ボランティアさん同士が声をかけあい、率先して参加して運営に携わってくれている。この日も30名を越える方々が応援にかけつけ、スコアラーや集計業務に精を出した。
また、開催コースである武庫ノ台ゴルフコースは、三連休の真ん中の日に、来場客のスタートを調整して、採算度外視でのコース解放と、多くのコーススタッフをこの大会に割いて、最大級の応援体制を敷いている。
高橋プロの大会への想いは一貫している。
それは子どもたちに元気よく育って欲しい、という願いである。
幼くして旅立った勝紀くんと家族みんなが楽しんだスナッグゴルフを活用して、子どもたちには屋外で元気よく楽しんでほしいという願いだ。
高橋プロはその想いをこう表現する。
「ゴルフ場は教育現場です。」
「ゴルフ場という自然の中で、体で風を感じ、足で大地を踏みしめ、五感を使って勉強する。」
学校では教えてもらえない教育を、子どもと大人が一緒になって学び、ゴルフ場で勉強してもらうことを狙っている。
この日も大会前の午前中に、約90分間の「遊び」の時間を設け、地元の「元気ジム」のスタッフの皆さんの協力で、歌や音楽に合わせたウォーミングアップと、コマまわし、凧揚げ、ケン玉など、日本の伝統文化であるお正月遊びも楽しみ、餅つきも体験してつきたてのお餅を頬張った。
いずれの遊びも、体のいろいろの部分を使う遊びで、「コツ」をつかむことが他のスポーツにも影響するという考えだ。
高橋プロは閉会式で、「この活動はゴルフの推奨やプロ作りではありません。ゴルフ場は教育現場です。大人も子どもと一緒に勉強して、まずは大人が襟を正して子どもたちを導いてください。そして子どもたちは、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんに感謝の気持ちを持ってください。」と挨拶。
このポリシーが参加者や支援者たちの指針であり、この大会を継続させているエネルギーでもある。
今回の始球式も、スモークボールから煙が出ず、和やかなムードでスタートした勝紀杯。
やんちゃな勝紀くんが、天国からいつもイタズラをして大会を盛り上げているかと想像させられる。
■各部門の上位成績
小学生1-2年生の部<9ホール 497ヤード パー36>
優勝 谷口倖星(神戸市立塩屋北小学校2年生) 33ストローク
2位 小木野太優(豊中市立北緑丘小学校1年生) 34ストローク
3位 岸本大地(神戸市立塩屋北小学校2年生) 34ストローク
小学生3-4年生の部<9ホール 497ヤード パー36>
優勝 永田美礼(神戸市須磨浦小学校4年生) 28ストローク
2位 西田智哉(播磨町立播磨南小学校3年生) 28ストローク
3位 濱田阿希(神戸市立塩屋北小学校4年生) 30ストローク
4位 本岡稚菜(播磨町立播磨南小学校3年生) 30ストローク
小学生5-6年生の部<9ホール 497ヤード パー36>
優勝 中谷友哉(播磨町立播磨南小学校5年生) 29ストローク
2位 山口大智(神戸市立有瀬小学校6年生) 30ストローク
3位 岸本文太(神戸市立塩屋北小学校5年生) 30ストローク
4位 草部拓統(播磨町立播磨南小学校5年生) 30ストローク
オープンの部<9ホール 636ヤード パー36>
優勝 岡田大輝 31ストローク
2位 大里祐一 31ストローク
3位 並木譲平 32ストローク
60才以上の部<9ホール 636ヤード パー36>
優勝 仁藤憲征 30ストローク
2位 田中芙佐子 31ストローク
3位 大前均 31ストローク
70才以上の部<9ホール 636ヤード パー36>
優勝 妹尾義雄 29ストローク
ペア対抗戦の部<9ホール 636ヤード パー36>
優勝 谷川勝三/谷川直也ペア 30ストローク
2位 ドゥセット・デニス/ジョンポール巧ペア 31ストローク
3位 太田均/太田尚之介ペア 33ストローク
*同スコアの場合には9番ホールからのカウントバックにより順位を決定
ホールインワン
小林圭佑(ペア対抗戦の部) 3番ホール 38ヤード パー3
芳川敬子(60才以上の部) 3番ホール 38ヤード パー3
■勝紀杯スナッグゴルフ大会の概要
主催:
Kat's Kids Club(高橋勝成プロ)
後援:
社団法人日本ゴルフツアー機構
日本スナッグゴルフ協会
NPO法人日本ジュニアゴルファー育成協議会
協力:
ゴルフトーナメントボランティア有志の会
他
協賛:
大塚製薬株式会社神戸支店
オタフクソース株式会社
他