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2010年度ジャパンゴルフツアー表彰式を開催

2010年を戦い抜いたばかりの戦士たちが、一堂に会した。12月6日(月)に都内のホテルオークラ東京で行われた年末恒例のジャパンゴルフツアー表彰式。
各部門別で1位に輝いた選手と、今年大きな活躍をした選手を各特別賞でたたえるとともに、日頃からツアーを支えてくださるスポンサーをはじめ、ファンや関係者のみなさんに、選手たちが直に感謝の気持ちを示す晴れ舞台。

中でももっとも顕著な活躍をした5人の精鋭が、それぞれ個性的なドレスアップで壇上に上がった。

チャレンジトーナメントの賞金ランキングで1位に輝いたディネッシュ・チャンド。

金庚泰(キムキョンテ)は、韓国人として初の賞金王に輝いた。

総合的に優れた選手であることを示すUnisysポイントランキング賞で、ランク1位についた石川遼。

池田勇太は今季、2年連続の年間4勝は、最多勝利で金、石川とともに、最後まで賞金レースを引っ張った。

ルーキーイヤーはデビューからわずか5試合にして、ツアー初優勝をあげた薗田峻輔は、生涯一度きりしかチャンスがない最優秀新人賞 島田トロフィを、受賞した。

そして彼ら4人の“アンダー25”を向こうに回して気を吐いたベテラン藤田寛之は、逆転のMVP。先週の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の開催前は、金がその第一候補だった。
同時に、このツアー最終戦で繰り広げられた激しい賞金王争いも、藤田はすでに前週のうちにレースから脱落していたが、戦いの炎は消えていなかった。

最終日は、谷口徹と40代対決。17番ではイーグルを奪い合うなど、技と経験のアラフォー2人で大バトルを演じ、ついに藤田が今年最後の頂点に立った。今季2勝目で賞金ランクも2位に浮上。一気にポイントを上げて、土壇場で今年の賞金王を抜いて、最優秀選手に輝いた。

41歳にして初の受賞の知らせを受け取ったのは、激闘を演じたその夜だ。即座に思った。
「僕は、最優秀の名前にふさわしい選手じゃない」。

謙遜ではない。今年のジャパンゴルフツアーをここまで引っ張ってなお、本気でそう思っている。

40歳を越えても理想のスイングを追い続ける毎日は、1日一秒たりとも「これで良い」と、思えた試しがない。
「受賞にふさわしいスイングをしていないと思う」。
真顔で言って、首をかしげる。

そんな選手でも、「達成感」を感じる瞬間は、世間での反響を知る時だ。
「今年の活躍で、若い子にも負けないで頑張ってとか、勇気づけられますとかいう声をかけてもらうことが増えて。とても嬉しいですし、そういう声があるからこそ頑張れている自分がいる」としみじみと言う。

確かに、いまのツアーは石川遼や、池田勇太ら若い世代が主流だが、「僕のような“オーバーフォーティ”を好きだと言ってくれるジュニアもいて。1年でも長くツアーで活躍して、そんな子たちにも影響を与えていけるようなプロでありたいと思います」と熱く語った。つい前日の最終日にも負けない満場の拍手を浴びた。

※部門別ランキング受賞者一覧

<賞金ランキング>     金庚泰(キムキョンテ)
<Unisysポイントランキング>石川遼
<平均ストローク>     金庚泰(キムキョンテ)
<平均パット1位>     池田勇太
<パーキープ率1位>    金庚泰(キムキョンテ)
<パーオン率1位>     金庚泰(キムキョンテ)
<バーディ率1位>     石川遼
<イーグル率1位>     朴星俊
<ドライビングディステンス>額賀辰徳
<フェアウェイキープ1位> 井戸木鴻樹
<サンドセーブ率1位>   河野晃一郎
<トータルドライビング1位>松村道央

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