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平塚哲二が義援コンペを開催

日本ツアー5勝、アジアンツアー3勝の平塚が、所属コースの滋賀県・甲賀カントリー倶楽部で「チャリティコンペ」をスタートしてから、今年6月10日・金曜日の開催で4回目。

例年はシーズンオフのクリスマス前後の恒例行事としてきたが、今回はすぐ翌日(11日・金)にアジアンツアーへの出発を控えるという慌ただしさの中で、あえて開催に踏み切ったのは、「被災地の方々に少しでも早く支援の手をさしのべたい」という平塚のたっての思いがあったから。

大津波の被害を受けたと言われる茨城県の大洗ゴルフ倶楽部では、ダイヤモンドカップで2度の優勝経験があるし、またいまも大きな爪痕が残る東北地方では、岩手県オープンでも何度か勝ち星を挙げており、「本当にお世話になった」という思い入れのある地域の方々がなお過酷な状況下で苦しんでおられるという現実に、目をつむっているわけにはいかなかった。

「東日本大震災復興支援・平塚哲二チャリティーコンペ」は8番パー3でのワンオンチャリティほか、ラウンド後は恒例の平塚の愛用品によるチャリティオークションに加え、平塚の専属トレーナーをつとめる早川怜(はやかわりょう)さんと、やはりトレーナーとしてフリーで活動している七種秀仁(さいくさひでひろ)さんの2人が一役買った。

スタート前とホールアウト後にハウス内に臨時の“診療所”を設けて、1人10分につき1000円の“チャリティマッサージ”で貢献。
朝・夕ともに治療を待つ参加者の長い行列が出来て、「今回のコンペで一番盛り上がったのはこれかも」と“主催者”の平塚さえも、苦笑いを浮かべたほどだったという。

さらに、平塚の思いが詰まった“ポケットマネー”も加えて総額73万8765円のチャリティ金は、今回も報知新聞社社会福祉事業団を通じて、被災地に送られる。
「僕が出来ることはたかが知れていますが、これからも活動を通じて少しでも復興のお手伝いをさせていただければ」。被災地にむけて、そんなメッセージを残して、次の会場はタイへと旅立った。

次週のアジアンツアー「クイーンズカップ」の会場はサンチブリ・サムイCCに、ディフェンディングチャンピオンとして降り立つ。みごと連覇達成のニュースを待ちたい。

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