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Novil Cup 2016
プロ9年目の小鯛竜也が2位に6打差をつけるゴルフで『Novil Cup』を制す!!
「スタート前から緊張するのはわかっていたし、昨日の夜から覚悟はしていた。でも1番でティショット打ったら、あんまり緊張はなくて、なんか今日はスムーズに出来ると思った。」という小鯛。その言葉通り、終始落ち着いたプレーで、ボギーを出すもののバーディで取り返すといったゴルフを続け、特に折り返した後半では4バーディノーボギーのゴルフで追い上げる北村を寄せ付けず、終わってみれば6打差の危なげないゴルフだった。
「前半に少し差が空いたけど、まだまだ下からの追い上げあるだろうと思ってやっていた。後半も途中でボードを見て副田、北村さんも良かったんで、これはあとはこの最終組だけの勝負になるだろうと思ってやっていた。」と状況を冷静に見極めプレーを続けた。
「北村さんが後半バーディラッシュで、自分も必死でバーディを取り返していった。」と一進一退の攻防を続けると、迎えた16番で決着がついた。
「15番でバーディ取って、続く16番ではティショットがあれだけ飛んでくれて。そこで北村さんがセカンドを池に入れてしまい、そこで自分はしっかりバーディを取れたんで、あとは確実に残り2ホールを行けば勝てると確信した。」
キーとなる16番を楽々のバーディで終え優勝を自身で手繰り寄せた。
「16番のティショットは自分の中では完璧なショット。15番でバーディ取っていたのもあるけど、この3日間16番のティショットは成功した人にはご褒美があり、失敗するとボギーやダボがあると思っていた。今日は悪いイメージ出なかったんで、これなら行けると自分を信じて振り切った。カート道でオマケの距離がついたけど、それがなくてもいいショットだった。イーグルトライは2mだった。」と会心の16番を振り返り、今週はラッキーも味方に着実に初優勝に近づけた。
「この先は自分さえミスしなければと思いながらも、今日はそういうゴルフをずっとスタートから心がけていたので、気持ちの部分で舞い上がることなく、いい雰囲気でプレー出来ていた。今日は慌てることなくいつもどおりのゴルフが出来ていた。」とその冷静さで他の選手を上回り、確実にスコアを伸ばし続けたゴルフで大差をつけての優勝。10回目を迎えた記念大会の『Novil Cup』優勝、そして自身の初優勝を文句なしのゴルフで勝ち取った。
高校の体育教師だった父・剛文(たけふみ)さんの影響で5歳からゴルフを始めたという小鯛。その父にはジュニア時代に試合に出るようになってから、ずっとキャディをしてもらっている。このチャレンジトーナメントに出るようになった2年前からも一年を通して、一緒にツアーを転戦していた。
「もちろん目標はレギュラーツアー。こうやって初優勝して、レギュラーの開幕戦である東建ホームメイトカップにも出場することが出来て、父にも恩返しが出来た。この先もチャレンジで試合を重ねて、チャレンジの賞金王も目指していきたい。それに出られるレギュラーの試合でも勉強していきたい。まだこれから。次も頑張っていきたい。」と話す小鯛。
チャレンジトーナメントからまた新たなニューヒーローが誕生した。