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平塚哲二が恒例のチャリティコンペを開催
師匠の太田了介プロをはじめ、女子プロの馬場ゆかりさん、男子プロなら平塚が日頃から目をかけている後輩プロの山本隆允ほか、総勢240人の大イベントは、終始和やかな雰囲気の中でも、“主催者”が何より残念だったのは、会の最後にお世話になった方々に、今年はなにひとつ良い報告が出来なかったことだった。
41歳の今も日本とアジアとヨーロッパと、世界中を精力的に駆け回りながらも今季は夏場に発症した頸椎のねんざと、また本人もおどけて言った、「酒の飲み過ぎか?」とそんな影響(?)からか、どのツアーでも、未勝利に終わった。
中でももっとも、忸怩たる思いだったのは、なんといっても10月だろう。
今年のゴルファー日本一をかけた「日本オープン」で、3日目に首位に立ちながらも最終日に飲み仲間に大逆転を食らった。
その前夜も酒席で互いに健闘を誓い合って、コースに来た久保谷健一。
無二の親友は、平塚との6打差をあっさりとひっくり返しておきながら、「この大会は、平塚のような選手が勝つべきだった」と言われても、返す言葉が見当たらなかった。
結局、日本ツアーの賞金ランキングも39位に終わった。アジアンツアーに至っては、96位にとどまって、昨年の複数年優勝の資格で来季の出場権こそ確保しているとはいうものの、賞金ランキングによるシード権を失ったとあらば、来る新シーズンに向けて、なおさら気合いが入るというものだ。
夏場に仲間内のコンペで集めたという義援金と、今回は主にラウンド後のチャリティオークションで集まったお金など、併せて154万4000円を、今年も当コンペを後援する報知新聞社の社会福祉事業団を通じて震災の義援金にあてると発表した“平塚サンタ”は、「来季はアジアと日本と、両ツアーで最低でも1勝します」と、恩人たちの前でリベンジを約束していた。