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選手会長・宮本勝昌よりご挨拶

就任2年目の2009年を無事乗り切った選手会長は、確信している。「今年の全24試合は、どれもエキサイティングなゲームと感動をファンのみなさまにお見せすることが出来たと思う」。

その契機となったのは4月。
宮本の日大同期で生涯のライバルといってもいい片山晋呉が、マスターズで日本人最高の4位につけた。優勝に2打差と迫り、日本中を熱狂させた。

興奮冷めやらぬまま、その翌週にジャパンゴルフツアーは開幕。
片山の活躍に刺激を受けた選手たちが、次々と名乗りを上げてスリリングなゴルフを繰り広げた。

その中でもやっぱりこの2人だ。
石川遼と池田勇太の若き賞金レースは最終戦までもつれ込み、空前の盛り上がりをみせたものだ。

どのトーナメントも、大ギャラリーを記録して24試合合計も大幅アップの59万1564人。昨年と比べても約7万人も多い。
視聴率はもはや2桁が当たり前となり、テレビ中継以外のニュース報道でも取り上げられない日はなかった。

そして最後は18歳の賞金王誕生という劇的な結末を迎えた。
その中で、宮本も何度も上位に名を連ねながらツアー通算8勝目にはいま一歩手が届かなかったが、直前のカシオワールドオープンで、資格が与えられる賞金ランクは25位内に滑り込み、最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の出場を果たしたのは、ひとつ自己評価出来た点だった。

選手として今年最後の24試合目を戦いきって、さらに大会恒例の全員出席の閉会式では選手会長としてマイクを握った。

そして翌7日(月)に行われた2009年度ジャパンゴルフツアー表彰式でも、最後にしっかりと感謝の言葉で締めくくった。
そして選手を代表して来季の健闘を誓った。

「今日、この壇上に上がった選手たちは、来年もまたここに戻って来られるように、上がれなかった選手は次こそここに立てるように、オフはトレーニングや練習に励み、来年もまた良いゴルフをお見せ出来るように頑張っていきます。これからも、変わらぬご支援と熱いサポートをどうぞよろしくお願いします!」。

また自分自身の公約も忘れない。かたわらの若い2人に目をやりながら「今季4勝もしている選手を前にして言うのもなんなんですけど」と照れくさそうに、それでも「来年こそ必ず1勝」と、最後にしっかりと付け加えた。

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