フィジー出身のビジェイ・シンは 前半のハーフで5バーディ（後半1ボギー）、4アンダーの13位タイ。首位と3打差の好位置でスタートし、日本選手をおびやかす。

「バック９（後半のハーフ、この日インスタート）で全くスコアが伸ばせなかったけど、トータルして4アンダーはまあ、そんなに悪い出来じゃない。
　前半に5つ取れたのは、ティショットの正確性のおかげだね。
　ここ三好では、ティショットをいかに確実にフェアウェーに打ってくか、で、奪取の確率が変わってくるんだ。
　明日からもそのことを念頭において、頑張りたいね」

★ ビジェイ・シン
フィジー出身。
1993年からＰＧＡツアーに参加して昨年の全米プロが米ツアー6勝目。
　ドライバーの飛距離はトップクラス。だが、パッティングに少々難がある。
　そのせいで、使用パターをしょっちゅう変え、長尺パターも試みたことがあるそうだ。

　昨年6月のウェスタンオープンでは奥さんのアルデナさんのアドバイスで、パットのグリップをクロスハンドにしたらこれが効果を発揮した。この年、賞金ランキング 2位に入り、それがきっかけで、全米プロを勝ち取った。全米プロ翌週のスプリントインターナショナルでは2週連続Ｖ。快進撃が続き、最終戦のツアー選手権ではプレーオフでハル・サットンに敗れたが、もしここで優勝していたら、デビッド・デュバルを抑え賞金王になれるはずだった。アジア、オーストラリア、アフリカツアーなどを転戦し、苦労に苦労を重ねてここまできた、ハングリー精神あふれる選手だ。