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倉本昌弘が広島市立千田小学校を訪れ子どもたちと楽しいひと時を過ごす
体育館で行われたスナッグゴルフ実技講習には、3クラスからなる活発な4年生93名が参加。パットやチップショットの練習では、最高得点の10点にボールがくっつくと飛び跳ねて喜び、フルショットの練習では、5メートル先の的にボールが当たると歓声があがり、実戦プレーでは倉本と対戦した4年生担任の平田先生が、児童たちの声援を後押しに絶妙なパットでゲームを盛り上げるなど、90分間に凝縮された実技指導で、児童たちは集中力を切らすことなく、ゴルフの楽しさと魅力を満喫した。
千田小学校では、学活の時間での活用や、サンダーバードを捩った「センダーバード」という名称の父親クラブに活躍してもらう計画があるそうで、今後の活発な活動が期待される。
千田小学校がスナッグゴルフを導入したのは、県内で昨年8月から始まった、「スナッグゴルフ支援自販機」の寄金によるもので、今年5月に第1校目の幟町小学校に導入されたのを皮切りに、早くも第2校目の導入で、千田小学校のPTAからの積極的なラブコールもあって実現した。
この「スナッグゴルフ支援自販機」の取り組みは、スタートして一年足らずで30台を超える自販機が県内に設置されており、来月8月には瀬戸内海を渡って香川県に第1号機の設置準備が進められており、広島県発信の「広島モデル」が次第に全国に広がる勢いもあるが、当面の目標は広島市内141小学校全校への導入だ。
この広島県内での取り組みの中心的役割を担うのは、「広島県ジュニアゴルフ振興会」。
倉本も役員を務めるこの振興会は、ゴルフを通じた青少年の健全育成を掲げており、単なるゴルフの普及が目的ではない。
ゴルフから学ぶことのできる学習的要素や、生活で役立つスキルを、スナッグゴルフやゴルフを楽しみながら、子どもたちに学んでもらうことを狙いとしている。
この日の実技講習の終わりに倉本から、「ゴルフは野球やサッカー、バレーボールと違う点があります。それは審判員が自分自身だということです。花瓶を割ってしまったけど周りを見たら誰も居ません。しかし正直に自分が割ってしまったことを言えることが大切です」と説明。
話を聞いた児童たちの表情はキリッと引き締まり、「スナッグゴルフを楽しみながら、誠実な心、正直な心を養ってください」という倉本の挨拶にも聞き入った。
倉本は10才でゴルフを始め、11才でコースデビュー。当時、「同じくらいの年の子どもとゴルフ場で会うことはなかった」という。
時代は変わり、小学校の校庭でゴルフが楽しめる用具が開発され、そして楽しんでいる子どもたちが増えつつある。
倉本は、この活動に賛同して、道行く先の自販機でドリンクを購入して寄金を供出してくれる方々に感謝の想いでいっぱいだ。
<倉本昌弘のジュニアゴルフ普及振興の取り組み>
昨年2月、ジャパンゴルフツアー選手会が推進するゴルフ伝動活動の一環として、広島市立本川小学校を訪れ、続く5月には、自身の出身小学校である、広島市立袋町小学校にスナッグゴルフ用具を寄贈し訪問を行った。
更に自身が生まれ育った広島県にゴルフを広める活動に、これまでに増して情熱を注いでおり、県内を中心とした「スナッグゴルフ支援自販機」の取り組みを昨年8月からスタートさせている。