記事
東松苑GC・JGTOチャレンジ II 2011
弘井太郎と菊池純による熱い戦い。東松苑GC・JGTOチャレンジⅡ最終日
長い1日だった。首位と1打差でスタートした弘井は4番でバーディーを取り、ひとつ前の組でスタートしていた菊池純に8アンダーで並んだ。その後菊池が7番でバーディーを奪ってひとつ抜け出すも、負けじと弘井は9番でバーディーを奪い、先行する菊池を逃がさなかった。
後半に入っても、10番、12番、14番とバーディーを重ね、今度は弘井がひとつ抜け出す形となったが、16番で痛恨のボギー。この時点で両者11アンダーと並び、弘井と菊池がまさに抜きつ抜かれつの攻防戦を繰り広げた。続く17番で菊池がバーディーを奪い、今度は菊池がトップに躍り出るが、最終18番ホールで逆目の下りラインを打ちきれず、3パットのボギーでスコアを落とした。
菊池の後ろの組でプレーをしていた弘井は、その時セカンド地点でグリーン待ち。「菊池さんがスコアを落として並んだのはわかっていた。」が、最終ホールでバーディーチャンスにつけるも、同じく打ちきれずに11アンダーに留まり、プレーオフへ突入となった。
18番と10番の繰り返しによるプレーオフ。3ホール目まで両者とも譲らずにパーで終了し、勝負がついたのは4ホール目となった10番ホール。両者ティーショットをフェアウェイに打ち、セカンドショットでグリーンオン。弘井も菊池も同じような位置につけ、先に菊池がバーディーパットを打った、惜しくも入らず。続いて弘井がパットし、5〜6mのややスライス下りラインをカップに沈めて決着がついた。
「ラインはわかっていた。しかし思ったよりもスライスしたので、カップ右にけられるかもと一瞬ヒヤッとしたが、ギリギリ入ってくれた。このパットが入らなかったら、プレーオフはまだまだ続くと覚悟していた。」
「流れは完全に菊池さんだった。きっとみんなもそう思っていたはず。でもやっとバーディーがきてくれて、最高に嬉しかった。」
まさに死闘と言うべき、名勝負が繰り広げられた今大会。最後まで両者を見届けたギャラリーと、応援に駆け付けた仲間の選手たちの温かい拍手で勝負は幕を閉じた。