勝紀杯スナッグゴルフ大会(一般社団法人日本ゴルフツアー当機構など後援)が、兵庫県の武庫ノ台ゴルフコースで開催され、小学生61名を含む89名が参加した。
この大会は、JGTOアドバイザリーコミッティで、シニアトーナメントで活躍する髙橋勝成が、次男の勝紀くんの名を冠した大会として2005年1月にスタート。第1回大会は勝紀くんの誕生日である1月9日に行なわれ、以来、毎年夏と冬の2回開催されており、今回が18回目で9年の歴史を重ねている。
大会のコンセプトは、「ゴルフを通じて学び、そして楽しむ。」というもので、スナッグゴルフでスコア競うだけではなく、歌や音楽で体を動かすエクササイズの他にも、バランスゲームや忍者走りなど、子どもたちが自発的に参加したくなるような「遊び」の要素を取り入れたイベントでもある。
開会式で髙橋から、パキスタンで14才の少女が、勉強をしてはいけないと拳銃で撃たれた事件にふれ、命を取り留めた少女が、「1人の子ども、1人の先生、1冊の本、そして1本のペンで世界を変えることができる。」と、国連で演説したことを解説し、「いくつになっても教育を受けて学ぶことが大切です。今回はゴルフを通じて挨拶や思いやりなどを学習してください。そして健康でいてください。」との話がされ、参加者は皆真剣に聞き入った。
そしてスペシャルゲストとして、1999年のフジサンケイクラシックで優勝した実績を持つ、桧垣繁正が紹介され始球式でも豪快なティショットを披露。
桧垣は今年3月に行われた、チャリティイベントの際に髙橋と話す機会があり、髙橋が情熱を注いで開催していることを知っていた勝紀杯について、「僕に何か手伝えることはないか」と申し出て実現し、子どもたちと一緒にプレーをすることになった。
2007年頃にスナッグゴルフ用具を自ら購入していた桧垣は、出場が決まってすぐに倉庫からひっぱり出してきて、早朝の公園でこっそり練習をして挑んだ。
しかし、慣れない距離感に終始四苦八苦して、一緒にまわった神戸市立塩屋北小学校6年の内原康佑くんに、8番ホールを終えたところで1打を追う立場だったが、最終9番ホールでのチップインイーグルで同点に追いつき、何とかプロの面目を保った。プロを相手に同スコアだった内原くんは、「とにかくアプローチが上手だった」と、本気モードの桧垣のプレーに舌を巻いた。
大会は朝からの雨で、開催が心配されたものの、開会式と同時にピタリと止んで、予定していたイベントを滞りなく行うことが出来た。
※大会成績などの情報は「大会ホームページ」でご覧いただけます。