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中日クラウンズ 2010
上井邦浩が首位キープ
しかし、プロ6年目の27歳はひるまなかった。以前に実家があった場所は、コースまでわずか2分。引っ越したあとも車で20分。
大会の地元・愛知の名古屋商科大時代から、数え切れないほどのラウンドも重ねてきた。
また大会は、まだアマチュア時代の2002年から、これで9年連続。
「経験が生きた? ・・・そうですね。知らず知らず“ここは行っちゃダメ”というところは体が覚えているかもしれない。経験してきたことの、きっとすべてが生きている」。
火曜日に、芹澤信雄から受けたアドバイスのおかげで、ショットは依然として好調だ。
出だしからの連続バーディで「今日もストレスを感じず回れた」。
13番では、グリーン奧から10メートルのバーディパットが、ピンに当たってカップインするラッキーもあった。「当たらなければ大きくオーバーしていたはず」。
もっとも風がきつかった上がりホールはしっかり耐えた。
16番で、風向きに迷って右のバンカーに打ち込んだ。3メートルのパーパットが決められなかった。
続く17番パー3は、手前のラフ。
「連続ボギーが頭をよぎった」が、ピンチをしのいだ。絶妙のロブショットでパーを拾った。
「あそこで踏ん張れたのは大きかった」。
3打のリードを、無駄にすることなく2日目を終えられた。
2009年は8月の関西オープン以来、自身3度目の最終組。
「今日までと気持ちは変わらないが、緊張はすると思う」。
しかし逃げない。そんな自分も正面から受け止める。
「ガンガンに、緊張しながらやろうと思う」。
初Vまでの道のりは、どんな苦難も覚悟の上だ。