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オフの選手たちの声をお届け!!<宮里聖志(1月15日の “2004年ゴルフ新年会”にて)>

昨シーズンは妹の藍さん(=写真左)が女子ツアーで優勝。その直後にプロ転向を表明するなどゴルフ界に“藍ちゃんブーム”を巻き起こした。オフになっても旋風は衰えず、年末年始のテレビ番組でもたびたび藍ちゃんスマイルを披露するなど、大忙しだった。それとは対照的な1年を送ったのが、宮里家の長男・聖志(=同右)だ。

昨年、無念のシード落ち。出場優先順位を決めるファイナルクォリファイングトーナメントにはパスしたものの、同ランク35位は、今季前半戦をフルで戦うには少々、微妙な位置である。妹に完全に、スポットライトを独り占めされたかっこうだったのだ。

この状況については本人も「藍ちゃんばっかり目立って、兄としては許せないですよね」と、苦笑まじりで本音を吐露しつつ、「・・・でも、それがスポーツの良いところ。強い者が注目され、もてはやされるのは宿命といってもいい。だから逆をいえば、僕にもチャンスは大いにあるってことですからね」と、まったくメゲていない。

生まれ育った沖縄の海のように、広くおおらかな性格が聖志の長所だ。周囲から、どんなに藍さんや弟の優作と成績を比較されようとも、わが道をまっすぐに歩いていける強さがある。

昨年は、パッティングに苦しんで思うようにスコアが作れなかった。このオフは、さっそく父で師匠の優さんのもと、改善に努める日々だが「シーズン中はなんであんなにダメだったんだろう、と首を傾げてしまうくらい、今はほとんど回復しています。・・・きっと、結果を出したいあまり、余計なことを考えすぎていたんでしょうね」と、すでにトンネルから抜けつつある様子。

シード復帰を目指す今シーズンは「チャンスがあれば食らいつき、初優勝も狙っていきたい」と聖志。「・・・エキサイティングなゴルフで、妹を巻き返しますよ!」。今月15日に行われた“2004年ゴルフ新年会”の壇上で、力強く宣言していた。

写真=2004年ゴルフ新年会に、兄弟で出席。ここでも、藍さんは新春トークショーなどイベントに引っ張りだこ。「藍ちゃんはほんま人気ものやなあ〜」と関心しながら聖志は、ホっと一息ついた藍さんの頭をコツン。普段から、宮里兄弟の仲のよさは有名だ。

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