紅葉も終わり冬支度が始まる岩手県宮古市で、宮古市など近隣市町村のスポーツ少年団を対象としたスナッグゴルフ体験会が行われ。熱心にスポーツに取り組む85名の小学生が参加して、地元盛岡市の金谷嶺孝プロの指導のもと、パット、チップショット、フルショットなどの基本指導を受けた。
岩手県宮古市では、田老第一小学校、小国小学校、鍬ヶ崎小学校、門馬小学校、崎山小学校、赤前小学校の6校がスナッグゴルフを導入しており、今年9月には深堀圭一郎、池田勇太による「ゴルフで岩手県を元気に!」のイベントも開催。導入一年目にして市をあげての盛り上がりの兆しが見え始めており、この日のスポーツ少年団交流会でもスナッグゴルフが種目とし採用された。
体験会では、スナッグゴルフを初めて見る子どもたちばかりだったが、金谷プロの豪快なフルスイングから飛び出したボールの行方に歓声があがり、パットやチップショットでの得点ゲームでは、各チームが高得点を狙っての子どもたちの応援の声が、体育館に響き渡った。
また、実践ゲームでは、立候補したよしと君が一打目と二打目を絶妙なタッチでフラッグに寄せると、三打目を確実にくっつけて、二打のオマケをもらった金谷プロに快勝した。
金谷プロは、「ゴルフの審判員は自分自身です。ゴルフを始めた小さいころに、試合でボールを動かそうかな、と思ったことがありました。もしあの時にボールを動かしていたら、ルール違反をして心に後悔を残していただろうと思います。誤魔化さないということは、自分自身の心が強くないといけない。」と、講習の締めくくりに子どもたちに実体験のメーセッジを送った。
参加した子どもたちは、「初めてゴルフをやって楽しかったです」、「あまり上手くできなかったけど、今度は上手くできるようにしたいです」と話した。
また、少年団で野球をしている児童は、「今日ゴルフをやっていつもと違う動きをして、野球でも役立つこともあったので、生かしていきたいと思います。マナーや自分自身が審判であることも学び、ルールを守っていきたいです。」と感想を話した。
更に、金谷プロを負かしたよしと君は、「今日はゴルフをやって楽しかったし、プロに勝てて嬉しかったです。」と優勝スピーチを披露した。
この日の講師を務めた金谷嶺孝プロは、2002年からスタートした岩手県オープンの立ち上げと継続開催に尽力しているほか、盛岡市ではゴルフのスポーツ少年団を立ち上げて100人を超える子どもたちを受け入れており、更には震災直後に、震災で親を亡くした子供を支援する「いわて復興エイド基金」を立ち上げるなど、地元の子どもたちを応援している。