広島県で2009年からスタートした、スナッグゴルフ支援自販機での寄金による、小学校へのスナッグゴルフ・スクールセットの寄贈が30校目を迎え、広島市立畑賀小学校と中野小学校で寄贈式典と実技講習会が行われ、両校総勢141人の児童が参加してスナッグゴルフを学んだ。
この活動は、倉本昌弘などが地元の広島県で展開している活動で、県内に設置されたスナッグゴルフ支援自販機でドリンクを購入すると、その売り上げの一部が寄金され、広島市教育委員会を通じて小学校に用具が寄贈される仕組みで、事業者の賛同を得て自販機を設置するという地道な活動により成り立つ慈善活動でもある。
節目となる30校目として寄贈を受けたのは広島市立畑賀小学校。
「ゴルフは遠い世界のスポーツではなく、少しでも身近に感じてほしい」と導入を推進。実はこの活動を知った初期から導入希望をしていたが、なかなか叶わず、待ちきれずに近隣でいち早く導入した小学校から用具を借りて体験会を行い、子どもたちの楽しそうな様子を見て、その願いは更に強くなったという。
また、31校目の広島市立中野小学校では、遊びを通じた仲間づくりをテーマに導入を推進。スナッグゴルフで遊ぶことにより、クラスの心をひとつにでき、また、小学校が遊びの中心、文化の中心となったコミュニティを目指したいと導入を決めた。
実技講習では、倉本昌弘をはじめ、この活動を支える広島県ジュニアゴルフ振興会のメンバーが、子どもたち指導にあたり、ローラーやランチャーなどの打ち方や、代表児童による実践ゲームも行われ、一打目を失敗した児童が二打目の30ヤードを直接フラッグにくっつけ倉本と引き分けに持ち込むなど、にぎやかで盛り上がった講習会となった。
実技講習を体験した、畑賀小学校の坂本美智子校長は、「大人も子どもも大変楽しくできるスポーツで、学校の輪が広がったようだ。私はゴルフに触れる機会がなかったが、好きになってしまった。みんなで楽しめるしグループでの活動にも使える。これまではテレビで見る程度だったが、自分で打って体験したことにより、ゴルフをやってみたくなった。」と、子どもたち以上にどっぷりとはまってしまったようだ。
また中野小学校の金本文雄校長は、「倉本プロをはじめ、沢山の方々にお越し頂き子どもたちにゴルフの機会を作ってもらい、夢や希望も伝えてくれた。」と感謝しきりだった。
この活動に尽力する広島県ジュニアゴルフ振興会の枝広美子プロは、「第一段階の目標が30校だったので、一区切りとしての目途が越せた。認知度も上がってきたし導入したいという学校も増えているので、これからも早い勢いで進めていきたい。市内142校全校導入が目標。」と前を見続ける。
そして倉本昌弘は、「子どもたちが笑顔でゴルフを楽しみ、元気にグラウンドでスポーツをする姿を見ることで、更なる活力が生まれる。この活動は自分ひとりでは出来ないこと。支援自販機の設置に賛同して頂いている事業者の皆さんと、ボランティアで活動に携わるスタッフには感謝してもしきれない。」と感慨深く話した。
倉本はこの活動の他にも、1996年から続く「広島県スポーツ振興チャリティゴルフ大会」も推進し、ゴルフや野球、そしてサッカーなど、子どもたちのスポーツ環境を応援しており、今年18年目の活動を迎えており、自身が生まれた出身地へのスポーツを通じた貢献になお積極的に取り組んでいる。