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三井住友VISA太平洋マスターズ 2013

谷原秀人は2位浮上も「淡々とやっているだけ」【インタビュー動画】

近頃ずっと、「珍現象」に悩まされていた。トラウマ寸前は、先月のブリヂストンオープンだった。袖ヶ浦の9番ホールは、グリーン奥にOBした選手なんて、いまだかつていなかったんじゃないか・・・。
ピンまで125ヤードの計算が、ピッチングウェッジで140ヤードも飛んでしまった。グリーンの奥にはギャラリーが集まる植え込みの中にボールが飛び込み、「みんな驚いていましたよ」と、苦笑した。

「フェアウェイから打ったのに、ですよ。ピッチングウェッジと9番アイアンだけがなぜか、突然飛びすぎて、行きすぎる。ずっとビビリながら打っていた」。

今週、やっと対策を講じた。メーカーに用意してもらった試作のピッチングウェッジは、前日初日の夜に届いた。「メッキされていないヤツ。柔らかく飛んで、フライヤーしない感じがして」と、やっと恐怖から抜け出せそう。
この日も15番でさっそく効果を発揮した。138ヤードの2打目は思ったとおりの距離感で、ピン手前4㍍を捉えることが出来た。

通算9アンダーで上がって、報道陣の前に現れた谷原は、ベビーカーを押してきた。2歳と3ヶ月になる長男をお披露目するなり、あまりの大勢の人に囲まれて「ぎゃ〜っ」と、泣き出した。

扱いあぐねて「お母さ〜ん」と、すぐさま絢香夫人の手にゆだねて、ひょうひょうと報道陣の問いかけに答えて「意気込みも何もない。淡々とゴルフやってるだけ」。週末にむけて気負いもない。


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