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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン 2013
初代チャンピオン! 谷原秀人が有終の美を目指す
その間に、メーカーに調整を頼んでいたドライバーが仕上がってきて、すぐに5発ほど試打して「うん、いいね」。思い通りの弾道に、少し兆しも見えてきたのはいいのだが、思い出の舞台は5年前よりも手強くなった。
ベント芝のワングリーンに改造されたコースは「距離も伸びたし、ラフも以前より深いし、何よりグリーンの形状が前とは違う」。
あまりに豊かなアンジュレーションは、5年前の記憶もむなしく、「とても覚えきれない」とわずか数日の下見でも、補いきれない。
「面が一杯ありすぎて、ピンポイントに打たないと、バーディチャンスもない。グリーン上で、アプローチがしたくなります」と、つい苦笑いもこぼれる。
難問は山積みだが、頑張りたい気持ちも山盛りだ。
この「アジアパシフィック パナソニックオープン」は、今年限りで大会が終了することが決まっており、初代のチャンピオンとしては、なおさら残念でならない。
「まだ6回目なんだけど、ものすごく昔からある大会のイメージ」。開催コースがどれも関西各地の名門コースという背景もあるし、アジアンツアーとの共催という点も、大会に格式と重みを与えているような気が、谷原にはする。
「本当に凄く良い大会」は、一度勝った者としてはぜひとも「やめてほしくはない」と、大会の継続を乞い願いたいところだが、「それは主催者のみなさんの事情もあるので、言えないけれど」とちょっぴり寂しそうに、「最後の大会で、ぜひ頑張りたい気持ちは強い」と、ご恩返しの健闘を誓った。