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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン 2013

初代チャンピオン! 谷原秀人が有終の美を目指す

会場に設置された歴代チャンピオンの看板。5年前・・・どことなくまだ初々しい?!
2008年は、ここ大阪府の茨木カンツリー倶楽部で行われた第1回大会の“初代チャンピオン”。2度目のタイトルにむけて、強気なことは言えない。ゴルフの状態は、絶好調とはいえず、この日は大会前日の25日水曜日も大学の後輩の藤本佳則との練習ラウンドのあとに、気温30度を超える残暑の中で、4時間も練習場に居座った。

その間に、メーカーに調整を頼んでいたドライバーが仕上がってきて、すぐに5発ほど試打して「うん、いいね」。思い通りの弾道に、少し兆しも見えてきたのはいいのだが、思い出の舞台は5年前よりも手強くなった。

ベント芝のワングリーンに改造されたコースは「距離も伸びたし、ラフも以前より深いし、何よりグリーンの形状が前とは違う」。
あまりに豊かなアンジュレーションは、5年前の記憶もむなしく、「とても覚えきれない」とわずか数日の下見でも、補いきれない。
「面が一杯ありすぎて、ピンポイントに打たないと、バーディチャンスもない。グリーン上で、アプローチがしたくなります」と、つい苦笑いもこぼれる。
難問は山積みだが、頑張りたい気持ちも山盛りだ。
この「アジアパシフィック パナソニックオープン」は、今年限りで大会が終了することが決まっており、初代のチャンピオンとしては、なおさら残念でならない。

「まだ6回目なんだけど、ものすごく昔からある大会のイメージ」。開催コースがどれも関西各地の名門コースという背景もあるし、アジアンツアーとの共催という点も、大会に格式と重みを与えているような気が、谷原にはする。

「本当に凄く良い大会」は、一度勝った者としてはぜひとも「やめてほしくはない」と、大会の継続を乞い願いたいところだが、「それは主催者のみなさんの事情もあるので、言えないけれど」とちょっぴり寂しそうに、「最後の大会で、ぜひ頑張りたい気持ちは強い」と、ご恩返しの健闘を誓った。
  • この日は、大学の後輩の藤本(左)と練習ラウンドのあと、暑い練習場で4時間も打った。

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