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三井住友VISA太平洋マスターズ 2013

末端冷え性! 谷原秀人が防寒も完璧に首位タイに

次週のワールドカップの代表ペアが、揃って好発進をした。67の5アンダーで上がってきた石川遼に続いて、谷原はボギーなしの66で回ってきた。

なんといっても11番が、デカかった。左バンカーからの3打目は、ピンまで20ヤードのアプローチを直接入れた。「来週は遼と力を合わせて、伊澤さんと、丸山さん以来の優勝を日本に持って帰る」。2002年大会以来の日の丸を掲げると心に誓った。その前に、極寒の日本で弾みをつけるためにも、防寒対策は完璧だ。

「僕は冷え性なんで。女の子みたいに、末端冷え性なんで」と、朝はぐっと冷え込む御殿場で、この日は足の裏にカイロ。ダウンジャケットに、暖ったかパンツを着込んで来場。
「今週は、段ボールに3箱詰め込んできている」。思いつく限りの防寒グッズを詰め込んできたという。

ありとあらゆる手を尽くして今週を乗りきれば、次週は真逆のオーストラリア。「来週は暖ったかいんで。それを楽しみに今週、頑張ります」と、健闘を誓った。
また石川も、次週の相棒に負けじと初日は1打差の6位タイにつけた。この1年間、アメリカで揉まれ続けて帰ってきた大好きな御殿場は、「前はもっと、傾斜がきつく見えていたけれど」と、そんなところにも1年間の成長の跡を滲ませて戻ってきた。

16番では左ラフから190ヤードの2打目を7番アイアンで、落としどころを計算尽くして1㍍につけたバーディや、今までは、スプーンでしか届かなかったという556ヤードの3番パー5。
今回も、最初は3番ウッドを持ちかけたという。「でも、背中から右のフォローの風を感じた」と、瞬時の判断で持ち替えて「あそこは5番ウッドで一度でも届けば、自分のバロメーターになる」と、本人も納得の2オンにも成功した。

58度のウェッジを駆使して、1ヤード刻みで組み立てる緻密な計算。高速グリーンは、先週も大会が終わってからすぐの日曜日の夜も、翌月曜日にも「1日中練習して追求した」というパッティング。
従来よりもスタンスを広げたスタイルは、今までよりも左足体重で、なおかつ重心を低く構えて、道具も変えた。
34インチから、33インチに持ち替えたピンタイプのパターも「変えたから良くなったというような単純なものではなくて。この先もスライスでもフックでも、ずっと同じストロークやリズムで打てるかどうか。これからコツコツと何年も積み重ねていって、出来上がっていくものだと思う」と血の滲む努力の成果でどの分野でも、1年前よりうんと底上げをして、挑む大会連覇と大会3勝目は、ジャンボ尾崎と中嶋常幸、リー・ウェストウッドの3選手に並ぶ偉業達成もかかる。

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